不倫は「真実の愛」になりうるのか?/青森の神様

日本人の平均寿命は、女87.14歳 男80.98歳と世界トップ。平均寿命までたっぷりと時間があります。反面、体力は確実に落ちていき、仕事の需要も難しい中、これからの時間をどう過ごしていけばいいのか、不安にかられる人が多くいることも事実。これからの自分を待ち受ける運命に気づき、自分の心や大切な人たちとどう生きていくか?「青森の神様」として知られる木村藤子さんによる、あなたらしい人生を生きるための道しるべ。

※この記事は『神様が教えてくれる 人生100年時代の幸せな生き方』(木村藤子/KADOKAWA)からの抜粋です。

pixta_24589642_S.jpg前の記事「夫婦のマンネリを防ぐためには、相手への感謝の気持ちを忘れないこと/青森の神様(9)」はこちら。

 

不倫は悪なのか?

昨今、芸能界を中心に「不倫」が世間を賑わせているので、この言葉を聞くと、〝不貞行為〟と考えてしまう方も多いのではないでしょうか。

確かに婚姻関係にある相手がいる状態で、ほかの人と肉体関係を持ってしまうのは、〝不貞〟と見られても致し方ありません。しかし不倫の中にも、悲しいかな......「真実の愛」に至ることがあるのです。

不倫は人間の感情で考えれば、許されざる行為になると思います。相手への裏切り行為ですし、現世で悪いカルマを生んでしまう行為と言えます。

しかし、この世には〝不倫せざるを得ないカルマ〟を背負って生まれてきた人もいるのです。カルマは、前世をも含む過去における自分の行為が作り出したものです。現世においてそれが不倫という形になってしまうことがあるのです。

以前、ある女性からこんな相談を受けたことがありました。
女性はある男性と20年間不倫関係を続けていました。男性には子どもがいましたが、その子たちはふたりの関係を知っていました。男性の妻が亡くなったときは、父親の老後を心配していたこともあり、あろうことか男性の子どもから「父と結婚して、家に入ってもらえませんか?」とお願いしたそうです。

しかし女性は、「そんなことはできません」と断ります。
「私は奥さんのいる男性を愛してしまうという罪を犯してしまいました。ダメだと頭ではわかっていても、好きで好きでどうしようもなかったのです」
彼女は自分が「罪を犯した」と考え、男性を奪おうとは思わず、そして彼の家庭を壊すこともなく、自分の欲望を満たすためにつき合っていたのでもなく、彼と心が結ばれた「真実の愛」を見つけていたのです。

「私はこのままでいいんです。たまに会えればそれで......」
彼女を透視してみると、ふたりの関係がただの不倫ではないことがわかりました。神様から見れば、男性が外に愛を求めたのは、男性自身や女性に原因があったのではなく、亡くなった彼の妻にありました。

亡くなった妻は、大変に嫉妬深く、自分が世の中でいちばんできる妻であるとアピールする人で、誰に対しても、何に対しても不満を持っていました。間違った上辺の愛情を持っており、夫を激しく束縛するような、自己中心的な人でした。

男性の妻は、義理の両親の悪口を夫に話すことで、自分と同じように夫が両親に怒りなどの負のエネルギーを持つように仕向けたり、親戚や知人ともトラブルを起こしたりしていたので、夫婦仲はどんどん冷めたものになっていきました。

相談にいらした女性は、そういった彼の妻の生前の行為を知っていましたが、それをもって彼女から男性を奪おうとはせず、ただ「生まれ変わったら、来世で一緒になりたい」と考えていたのです。

神様はすべての人にまつわる愛──真実の愛も偽りの愛もすべてをしっかりと見ていますから、男性の妻と彼女の、どちらが真実の愛を持っているかわかっています。
妻の愛は夫に向いているように見えますが、結局は自分に向かっている自己中心的な愛です。人を思いやる愛がなく、自分の欲を満たすことしか考えていなかったのです。

女性は、人として正しい判断力を備えている人でした。もし家庭を壊してまでも妻から彼を奪おうとしていたら、妻が亡くなったあとに彼の子どもから、「家に入ってください」などと言われるようなことはなかったでしょう。

彼女のように、パートナーのいる人を好きになってしまうことは、人間ですからあり得ることです。しかし、そこで(自分がただその人が好きだという)愛という名の下に好き勝手なことをするのではなく、道ならぬ恋ではあるけれど、好きになってしまっていることを自覚し、そのうえでそんな自分の立場というものをしっかりと理解していれば、家庭を壊すことなく、妻から夫を奪い取らずとも、人から愛され、信頼してもらえる「温かい愛」を築くことができるのです。

真実の愛も、その形はさまざまです。せっかく真実の愛で結ばれたのに、マンネリ化し、感謝の心を忘れていくことで、その愛が壊れてしまうこともあります。

人との関係性というものは、どんなものでも作ること以上に大変なのが、それを維持することです。ご存じのように、人(の考え)というものは年月を経て変わっていくものです。その変化には良い変化もあれば悪い変化もあるでしょう。

カルマによって現世で「運命の人」として出会ったふたりも、お互いに成長せず、理解し合う努力をしないのであれば、それは土に種を蒔(ま)いただけの状態です。水をやり、陽の光の当たるところで、栄養たっぷりに育てなければ、花は咲かないのです。そういった努力を続けることで、ふたりの考え方を良い方向に変化させていくことができるのです。

感情に任せた言動を取ったり、また逆に相手の感情に流されてしまうばかりでは、正しい判断はできません。
何気ない日常の中での良い行いも悪い行いも、未来に連鎖していきます。
自分だけの幸せのために人を傷つけてしまえば、いずれは悪いカルマとなって自分に返ってくるのです。

今を生きる私たちは「今」しか感じることはできませんし、当然ですが普通は前世の記憶もありません。ましてや未来で何が起こるのかを知ることもできません。

しかし、過去・現在・未来は、すべてつながっています。
そのことを私自身深く胸に刻み、心して生きていかなくてはと思っております。

 

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木村 藤子(きむら ふじこ)

1947年、青森県生まれ。地元で有名な霊能者だった母親のもとで育つ。30代のとき、神の声を聞き、霊視・透視能力を授かる。以来、日々多くの人の悩みを救っている。全国的にその名が知れわたり、「青森の神様」「ヘビの神様」といわれるきっかけとなったのが、1990年の「ヘビ騒動」。地元で行方不明になったニシキヘビが現れる場所、時間を透視によって言い当てた。著書に『神様が教えてくれる 人生100年時代の幸せな生き方』(KADOKAWA)、『「気づき」の幸せ』(小学館)、『幸せの風が吹いてくる』『幸せの詩が聞こえる』『神様が伝えたいこと〔ポケット版〕』『母であるあなたに気づいてほしいこと』『気づく力』『新・気づく力』『「本当の自分」に気づく本』『2019年版 木村藤子の春夏秋冬診断』『人生が変わる因果の法則』(主婦と生活社)など。


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神様が教えてくれる 人生100年時代の幸せな生き方

(木村藤子/KADOKAWA)

「100年という長い人生を幸福なものにしていくためには、過去から延々と連鎖している不幸の原因に気づき、断ち切ることです。不幸の連鎖を断ち切れば、自分だけではなく、子どもや孫の未来までも幸福の道へつながるのです。 『はじめに』より」。待ち受ける運命に気づき、自分の心、仲間、家族、大切な人たちと共に、どう生きるのか? 「青森の神様」として知られる著者による、気づきの書。

この記事は書籍『神様が教えてくれる 人生100年時代の幸せな生き方』からの抜粋です
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