性別:女
年齢:51
プロフィール:二人暮らしの夫とは16年間家庭内別居です。改善する方向も見えないまま、暮らし続けています。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
私には50歳の夫がいます。結婚して27年、家庭内別居16年になります。夫とは同居人という関係で、食事の用意はしますが、食事を共にすることもなく会話は殆どありません。たまにある会話は、連絡事項を伝え合うだけ。
関連記事:「結婚30年。夫と会話が続かない」立木ミサの夫婦の相談室
離婚したいという気持ちはあるのですが、正社員で働いた経験もなく、パート収入しかない51歳の私には、一人で家を借りて生活する自信がありません。なぜか夫からも特に離婚を切り出されたこともなく、かといってこの関係を改善したいという気持ちも感じられないまま今日に至ったという感じです。
現在は子どもも独立しているので、それぞれ好きなように生活しています。
そんな私の気晴らしは、好きなお酒を外に飲みにいくこと。週に1、2度、一人で行く時もあれば、友人と出掛けることもあります。よく行くのが、女性店主の人柄と料理で集まった常連さんばかりの安心できるお店。そこで、同い年の男性と知り合いました。
アットホームな雰囲気の中、警戒することなく仲良くなったうちの一人でした。大抵はその時間だけ楽しく会話して、「じゃあまた!」って感じなのですが、お互いに隣に座って話をするという時間が、とても楽しくホッとできる大切な時間となっていきました。
異性の友達ができたのは、結婚して初めてのことです。その人とは環境が似ていたり、趣味など話がとても合います。会話が弾んですぐに意気投合しました。好きな歌だったり、感性などが似ていることもひとつですが、繊細で優しい人柄に惹かれました。
2歳年上の女性店主が私を妹のように可愛がってくれていたこともあり、その人を含めて何人かで出かけるうちに少しずつ距離も縮まったように思います。
今ではLINEをしたり、二人でいろいろな所へ遊びに行ったりしています。とても楽しい時間です。
けれど、男女の関係ではありません。手をつないだこともありません。毎回歩きながら家の近くまで送ってくれますが、何となく人ひとり分空いた距離を保って歩きます。「中学生みたいだよね」ってお互い笑い合いながら。
お互いにきちんと線引きして、先に進まない方がいいとわかっていますし、実際に、「いつまでも仲良く一緒にいるために、このままの関係でいよう」と言っています。
最近よく報道がある芸能人の不倫の話題。ある女優さんの不倫の報道で、その方が「なんとなく甘えたくなって」と手をつないだ理由をおっしゃっていました。私はその相手と手もつないでいませんが、何となくその言葉に胸がしめつけられました。その方の感情が私にはとても共感できたからです。不謹慎ということは、わかっているのですが。
これが恋なのかどうかはわかりません。ただ寂しさを紛らわせようとしているだけなのかもしれません。
いずれにせよ、この気持ちは、ずっと胸の中にしまっておくつもりです。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。