プロデビューから引退まで作り続けた中川雄太・久美子ペアの漢字ドレス。ただ美しいだけではなく、ダンスやドレスで伝えられること、表現できることをその都度追求していました。その数は40点以上、フロートに書いた漢字も「絆」「愛」「百花繚乱」「日本」「祈」「光」「輝」......など。おふたりのダンスへの情熱や世の中への思いを漢字に託しました。
いちばん上のもの、一流と評されている人や技術を見たくなるし、近づきたく
なるんです。
でもゴール(頂上)が見えてしまうと、どんなに熱中していても、なぜだか一気
に冷めてしまう。
性分なんでしょうね。
自分には才能がないなぁ、と水墨画はあきらめました。
だから、自分自身ではなにかを極めてはいないんですよね。
でも、損得考えずに興味の向くままにやってきたあれこれは、知らぬ間に私の中に蓄積されていました。
まさか社交ダンスのドレス屋さんになるなんて、想像もしていなかったけれど、フラワーデザインの経験はドレスや髪飾りの花のアレンジに活きたし、ビーズ織りで得た知識はドレスにビーズを縫い付けるときの助けになりました。
パッチワークは立体に布を組み合わせるときに役に立ちました。
ドレスを作るようになり、「あのとき学んだノウハウが使える!」という場面に出会うたび、やってきたことは無駄じゃなかった、としみじみ感じたものです。
だから、気になることがあったら、とにかく飛び込んだ方がいい、というのが私のモットー。
「やりたいけど、時間がない」「お金もかかる」「やってもメリットがないのでは?」なんて考えたり、迷ったりしている時間がもったいないと思うんです。
すぐに、結果につながることなんて、少ないかもしれません。
でも、人生長く生きていたら、点と点がつながることが、多々あるはず。
どんな経験も無駄にはならないという気持ちで、いろいろなことを経験していこう。
そんな風に思って、毎日生きています。