【73歳のYouTuber、吉田三世さん】「全部無駄ではなかった」生き方/人生まだまだ、これからよ 七転び八起き

【73歳のYouTuber、吉田三世さん】「全部無駄ではなかった」生き方/人生まだまだ、これからよ  七転び八起き 2-P15.jpg

プロデビューから引退まで作り続けた中川雄太・久美子ペアの漢字ドレス。ただ美しいだけではなく、ダンスやドレスで伝えられること、表現できることをその都度追求していました。その数は40点以上、フロートに書いた漢字も「絆」「愛」「百花繚乱」「日本」「祈」「光」「輝」......など。おふたりのダンスへの情熱や世の中への思いを漢字に託しました。

いちばん上のもの、一流と評されている人や技術を見たくなるし、近づきたく
なるんです。

でもゴール(頂上)が見えてしまうと、どんなに熱中していても、なぜだか一気
に冷めてしまう。

性分なんでしょうね。

自分には才能がないなぁ、と水墨画はあきらめました。

だから、自分自身ではなにかを極めてはいないんですよね。

でも、損得考えずに興味の向くままにやってきたあれこれは、知らぬ間に私の中に蓄積されていました。

まさか社交ダンスのドレス屋さんになるなんて、想像もしていなかったけれど、フラワーデザインの経験はドレスや髪飾りの花のアレンジに活きたし、ビーズ織りで得た知識はドレスにビーズを縫い付けるときの助けになりました。

パッチワークは立体に布を組み合わせるときに役に立ちました。

ドレスを作るようになり、「あのとき学んだノウハウが使える!」という場面に出会うたび、やってきたことは無駄じゃなかった、としみじみ感じたものです。

だから、気になることがあったら、とにかく飛び込んだ方がいい、というのが私のモットー。

「やりたいけど、時間がない」「お金もかかる」「やってもメリットがないのでは?」なんて考えたり、迷ったりしている時間がもったいないと思うんです。

すぐに、結果につながることなんて、少ないかもしれません。

でも、人生長く生きていたら、点と点がつながることが、多々あるはず。

どんな経験も無駄にはならないという気持ちで、いろいろなことを経験していこう。

そんな風に思って、毎日生きています。

 
※本記事は吉田三世著の書籍『人生まだまだ、これからよ 七転び八起き』から一部抜粋・編集しました。
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