パスタなどの麺料理は手間がかからないのが魅力的ですが、唯一の難所といえるのが"鍋の吹きこぼれ"。ちょっと目を離した隙に鍋が吹きこぼれてしまい、面倒な作業が増えたと嘆く人は少なくありませんよね。そんな厄介極まりない"鍋の吹きこぼれ"ですが、実は意外なアイテムで簡単に防げるようです。
菜箸を置くだけで鍋が吹きこぼれない!?
以前放送された「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)では、"鍋の吹きこぼれ対策"について大特集。東京家政大学栄養学科教授・土屋京子先生監修のもと、番組MCのタモリさんやお笑いコンビ・オアシズが吹きこぼれ殲滅作戦に挑戦しました。
そもそも"吹きこぼれ"は何故起きるのかというと、小麦粉のデンプンが茹で湯に溶け出すのが原因。通常の水は泡ができてもすぐ消えますが、デンプンによって粘りを帯びた水は泡が弾けにくくなってしまいます。ちなみに吹きこぼれ対策としてよく用いられる"差し水"は、麺が伸びやすくなるのであまりおすすめではありません。
そこで紹介されたのが、"菜箸を置く"吹きこぼれ対策。やり方は鍋が吹きこぼれそうになったタイミングで、鍋の上に菜箸を十字の形に置くだけです。その仕組みは下から上がってきた泡が、菜箸に当たって消えるため。土屋先生曰く、木のしゃもじでも代用可能だそうです。
さらに"サラダ油大さじ1杯を茹で湯に加える"というやり方も、吹きこぼれ対策のひとつ。しかしここで気になるのが、麺が油っぽくならないかという問題です。実際にタモリさんが茹でた麺を実食してみると、「油の感じはあるね」と感想を述べていました。しかしその真偽は定かではなく、オアシズの光浦靖子さんは「絶対嘘でしょ」「意地でも油っぽいって言おうとしてる」とタモリさんを指摘。真偽を確かめたい方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
鍋の吹きこぼれがスプーン1本で即解決!?
吹きこぼれ対策はまだまだ他にも。昨年放送された「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ! 優越館」(テレビ朝日系)では、"スプーン"を使った吹きこぼれ対策が紹介されました。
やり方はとても簡単で、パスタと一緒にスプーンを鍋の中に入れるだけです。その理由はスプーンを入れることで、鍋の中で発生する大きな気泡を分散できるから。実際に番組で「スプーンを入れた鍋」と「スプーンが入っていない鍋」を比較してみたところ、前者は全く吹きこぼれる様子を見せませんでした。
番組終了後に早速試した人は多いようで、ネット上では「スプーン入れるだけって嘘だろうと思ってたら、本当に吹きこぼれなくて感動した」「パスタ大好き人間の私に有益な情報をありがとう!」「吹きこぼれを片づける手間は、スプーン1本で解決できたのね」と称賛する声が続出。
どの吹きこぼれ対策も簡単にできるものなので、ぜひ今後の麺料理に役立ててみてくださいね。
文/藤江由美