日常生活に欠かせない家電といえば冷蔵庫ですが、正しく食材を保存できていますか? 今回は、冷蔵庫の正しい活用法をご紹介しましょう。
冷蔵庫の吹き出し口を塞ぐのはNG!
今年7月に放送された「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)に、冷蔵庫収納のプロ・福田かずみさんが登場。冷蔵庫の活用法と食材の正しい保存方法を紹介してくれました。
番組では、元モデル・高見恭子さんの自宅を訪れて冷蔵庫をチェック。まず冷蔵庫のドアポケットに入ったスライスチーズを発見しました。しかしチーズなどの発酵食品は、通常冷蔵ではなくチルド室に入れて保存するのが正解です。チーズだけでなく、キムチやヨーグルトなどの発酵食品もチルドで保存するようにしましょう。
さらにチルド室には海苔が。パリパリの食感が命の海苔ですが、高見さんは戸棚で保存したところ湿気てしまったため、チルド室に入れたのだとか。実は、海苔は冷蔵庫ではなく常温保存が正解です。その際、保存袋を二重にするのがポイント。すでに湿気てしまった海苔は湿気を吸って膨らんだ乾燥剤を取り換え、新品の乾燥材を何個か入れるとパリパリ状態が復活するそうなのでお試しあれ。
また、冷蔵庫の配置に関するテクニックも。冷蔵庫の冷気吹き出し口に、飲み物などの液体を置くのはNGです。なぜなら吹き出し口付近に飲み物などを置いてしまうと、凍って爆発してしまう可能性もあるから。吹き出し口付近はモノを置かずに空けておくと冷気の流れが良くなり、食品が良く冷えます。
食材の正しい保存方法を知った視聴者からは、「ヒルナンデスを見て、冷蔵庫を整理しなくちゃと思った! 発酵食品はチルド室ね」「冷蔵庫の吹き出し口の前に飲み物置いてたわ。よく冷えると思って置いてたけど危険なのか。すぐ配置変えます」「ウズウズしてきちゃったから早速冷蔵庫を整理! なんか清々しい気持ち」といった声が上がっています。
パンとご飯の正しい保存方法は?
特売やタイムセールでパンをたくさん買ったとき、どのように保存していますか? パンの主成分であるデンプンは、0度付近で最も劣化するので冷蔵保存には向きません。パンはラップに包んでジッパーつきの保存袋に入れて空気を抜き、冷凍保存するのがおすすめです。
また、ご飯を冷凍庫で保存している人も多いかと思います。ご飯の場合、解凍時にパサパサになるのを防ぐため、炊き立ての熱いうちに冷凍保存するのがベター。冷凍させる際は一膳分を薄めに広げてふんわりとラップに包み、ジッパーつき保存袋の空気を抜いて冷凍庫へ入れておきましょう。なるべく薄く包むと急速に冷凍されるので、デンプンが劣化する温度帯を素早く通過させることができます。
正しい保存法で冷蔵庫を有効活用して、食材を無駄なく美味しくいただきましょう。
文/藤江由美