健康のためには、適切な運動や睡眠、栄養たっぷりの食事が重要。しかし、実は「掃除」も病気の対策に有効です。今回は、"病院の掃除"のプロから病気を防ぐ掃除術を学んでいきましょう。
掃除機掛け、換気の基本テクニック
2月1日の「よじごじDays」(テレビ東京系)には、都内の病院の清掃を担当する"病院清掃プロフェッショナル"松本さんが登場。病を防ぐ掃除ワザを紹介してくれました。
まずは、リビングのフローリングから。番組に登場した主婦は部屋の入り口からスタートし、ホコリが気になる壁沿いから掃除機をかけ始めます。一見何も問題ないようですが、床にライトを当ててみると、吸いきれなかったホコリが沢山。松本さんいわく、掃除機はまず部屋の中心からかけ始め、その後で部屋のスミをかけるのが基本なのだそう。
次に、フローリングの水拭きもチェック。一般的な雑巾がけのように、濡らした雑巾で床を拭くのは「濡らしたもので菌や汚れを広げているだけ」。まず、床に霧吹きで水をかけ、乾いたぞうきんで"押し拭き"しましょう。そうすることで、雑巾が汚れを吸い上げてくれます。
驚きなのは、「掃除中窓をあけない」ということ。スタジオの薬丸裕英さんも「まず窓開けてから掃除しますよね?」と驚きの表情を見せていました。しかし松本さんによると、窓を開けておくと掃除中に舞い上がったホコリが他の部屋に拡散されてしまうのでNGなのだそう。掃除後15分ほど経って、ホコリが静まってから換気するようにしましょう。
水回りには掃除のコツが満載
掃除の山場である水周りにも、健康につながる掃除のコツが満載です。キッチンシンクを掃除する際には、「抗菌ナイロンたわし」を使うのがおススメ。細かい傷に入り込んだ菌やカビを研磨剤が掻きだしてくれます。
ナイロンたわしに水と洗剤をつけたら、まずは手でよく触る蛇口から掃除しましょう。その後シンクの中や縁を掃除。シンクが濡れたままになっていると「緑膿菌」などの菌が繁殖してしまうため、最後はきちんと拭き上げるように。
トイレの掃除でぜひ使いたいのが「スクイージー」という道具。本来は水切りワイパーのように使う道具ですが、ホコリをかき集めるのにも最適です。ゴム製のブレードの部分に5ミリ間隔で切り込みを入れることで、さらにホコリ収集力をアップ。これを使って、トイレの床にたまったほこりを取り除きます。
続いて、使い捨てのウェットシートで「タンク周り」「フタ」「便座」「内部」の順番で拭いていきます。その後で消毒シートを使い除菌するのですが、拭く方向は「一方通行」が原則。往復して拭いてしまうと、シートの先頭に溜まった汚れを折り返しの際に落としてしまいます。縦でも横でもOKですが、常に同じ方向に動かすようにしましょう。
「汚い部屋で料理してると病気になりそう」「部屋の汚れって体調に影響しそうな気がする」と、なんとなく部屋と体調の関係が気になっている人も少なくないよう。ダニやホコリ、水回りの菌などをしっかり対策して、きれいな部屋で健康的な生活を送ってくださいね。