悔しいけど真実! 「くだらないこと」に必死で取り組むヤツは仕事がデキる/発達障害の仕事術

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仕事や人間関係がうまくいかない...「もしかして自分は大人の発達障害なのでは?」と悩む人が増えています。

発達障害の当事者が、試行錯誤と度重なる失敗の末に身につけた「本当に役立つ」ライフハックをご紹介。うつでもコミュ障でも、必ず社会で生き延びていける術を教えます。

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前の記事「「くだらない・茶番だ」と気づいても得することは何一つない!/発達障害の仕事術(32)」はこちら。

 

茶番センサーの解除方法

では、「茶番センサー」を解除し、茶番に没頭するにはどうすればいいのか。これはもう、とても簡単です。とにかく「声を出す」など身体を動かし、その上で後に引けなくなるところまで労力をぶっこめばいいんです。

パチンコに5万円突っ込んだら、財布が空になるまで席を立てないですよね。パチンコなんてくだらないゲームだということは、誰もがわかっているはずなのに。タコとエビがくるくる回ってたまにリーチって鳴るやつに本気出しちゃいますよね。茶番センサーを解除するには、茶番を必死でやるしかないのです。「デキる人」はこれがとにかくうまい。「よくあんなくだらないことをあんな丁寧にやれるな......」って感心したことありますよね。そういうことです。企業で体育会系が重用される理由も、おそらくこの辺にあると思います。彼らはたいてい、くだらない文化を強制され、しかもそれを全力でやることに慣れています。

その一方、この「茶番センサー」は能力としてとても大事なものであると言えます。具体的には、この能力がゼロだとマルチ商法や宗教の勧誘にどんどん引っかかるでしょう。世の営為を「これはくだらない」と見極めて距離を取ることは、時にとても重要です。そして、物事を冷徹な視線で見極めて分析的に対処するにも、この「茶番センサー」は有用でしょう。

理想は、怜悧に茶番を茶番と認識しながらも、同時にその茶番に向かって全力で突撃していけるマインドセットです。世界は茶番です。無意味でくだらないクソです。でも、勝ちたかったら全力を出すしかないわけですよ。

戦略分析にはメタ視点や俯瞰視点が不可欠ですし、歩兵として突撃するにはためらいを捨てて雄たけびを上げながら走るしかありません。あなたは怜悧な戦術家であると同時に、一番槍を突く英雄である必要があるのです。人生は分業できないので、この矛盾を丸ごと飲み込むしかつまるところありません。

でも大丈夫です。やれます。意識的に繰り返していけば、「茶番」に没入することは少しずつではありますができるようにはなります。これは純然たる慣れの問題です。抵抗はあるでしょうが、少しずつやっていきましょう。

「つまるところやるしかない」という局面は人生において多くあります。そういうときにすかさずリミッターを外すことができれば、かなり楽になる。それは、「やるしかない」という局面において不要な錘そのものですから。やっていきましょう。

【まとめ】
・世界は茶番だ。無意味でくだらないクソだ。でも、勝ちたかったら全力を出せ
・「茶番センサー」には良い面もある。だまされないために、うまく利用せよ

 

借金玉(しゃっきんだま)

1985年生まれ。診断はADHD(注意欠陥多動性障害)の発達障害者。幼少期から社会適応が全くできず、登校拒否落第寸前などを繰り返しつつギリギリ高校までは卒業。 色々ありながらも早稲田大学を卒業した後、何かの間違いでとてもきちんとした金融機関に就職。全く仕事ができず逃走の後、一発逆転を狙って起業。一時は調子に乗るも昇った角度で落ちる大失敗。その後は1年かけて「うつの底」から這い出し、現在は営業マンとして働く。

『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』

(借金玉/KADOKAWA)

社会生活がうまくいかず苦しむ「大人の発達障害者」が増えていると言われる現代日本。発達障害によって30歳を前に人生をほぼ破たんさせかけた著者が、試行錯誤で編み出した「発達障害者のため」の今日から使えるライフハックを多数紹介! 仕事や人間関係がうまくいかない全ての人のための「日本一意識が低い」自己啓発書です。

 

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この記事は書籍『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』からの抜粋です
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