メタボ改善に!管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに教わる「冷凍で簡単!旬のトマトの保存食」

本格的な暑い夏に向けて、健康増進をしておきたいもの。そのためには抗酸化力が高いリコピン、うまみ成分のグルタミン酸を多く含んでいるトマトを積極的に料理に取り入れたいですね。今回は旬なトマトの保存食を管理栄養士で料理研究家の村上祥子(むらかみ・さちこ)さんに教えてもらいました。

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トマトに多く含まれるリコピン

リコピンはとても高い抗酸化力を秘めていて活性酸素を消去する作用が強く、その効果はβ-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍といわれるほど。

老化の原因となる体内の活性酸素を無毒化し、さらに悪玉コレステロールの酸化を防いで動脈硬化の予防に働きかけます。

リコピンはオイルと一緒に

リコピンは加熱調理した方が消化吸収が高まるという特性があり、オイルや肉などの脂肪分と併せて摂ると、吸収力がさらに高まります。

焼いたり、炒めたり、スープにしたり、加熱調理すると有効です。

うまみ成分のグルタミン酸が豊富

トマトはだしの成分でもあるグルタミン酸が豊富で、特にゼリー状の部分に多く含まれています。

また、現在いろいろな色の種類が店頭に並んでいますが、リコピンを摂れるのは赤いトマトだけです。

血圧が高めな人は"生のまま"で

トマトにはカリウムが豊富なので、血圧が気になる人には特におすすめです。

加熱調理するときに塩分を加えることが多いので、そのまま塩分なしで生で食べるのがカリウム摂取にはイチオシです。

中性脂肪を積極的に減らしメタボ改善

トマトには13-oxo-ODA(13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸)という不飽和脂肪酸が含まれ、脂肪を代謝する酵素を活性化する遺伝子のスイッチを入れ、中性脂肪を減らす作用があることが動物実験で分かってきました。

冷凍トマトピューレ

100gあたり22kcal/塩分0g

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材料(できあがり200g)
トマト(へたを取ったもの)...220g

作り方

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(1)ミニトマトは1個を2〜4つに切る。普通サイズのトマトならざく切りにする。

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(2)ミキサーに入れ、低速で1分回す。砕けたら高速で1分回す。

もっとおいしく
水を加えていないと最初は回りづらいので調節可能なら低速で、次に高速で回す。

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(3)ジッパー付きの冷凍袋に移し、空気を抜いてバットにのせ、冷凍する。

・冷凍で1カ月保存できる。
・トマト缶の代用として便利に使える。

※保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合もありますのでご注意ください。

※保存袋は十分に乾燥した清潔なものを利用ください。

 

<教えてくれた人>

管理栄養士 料理研究家
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん

福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。栄養指導講座担当。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。

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この記事は『毎日が発見』2023年7月号に掲載の情報です。
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