世に溢れる多くの「ダイエット本」。あなたもそれらのダイエット本を読んで様々なダイエット法を試してみたのではないでしょうか。しかし、食べるのを我慢してすらやせなかったのは、あなたの腸に「おデブ菌」がしっかり棲みついているからかもしれません!
腸内環境・腸内フローラを健康に保てば、あなたも「やせ体質」になれる可能性が......!
5分で作れる「酢玉ねぎ」やヨーグルト由来の「ホエイ」などを使って健康的にやせる、画期的「ダイエット」法です。
※この記事は『1000兆匹の腸内細菌を使って10キロ楽にやせる方法 ヨーグルト・ホエイと酢タマネギが効く!』(藤田紘一郎/KADOKAWA)からの抜粋です。
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◎大豆から作られる「エクオール」は女性の味方
「やせて美しくなりたい」、「若々しい肌を保ちたい」とは、多くの方が望むことだと思います。そんな方々の味方になる大切な物質も、腸内細菌は作り出します。
「エクオール」といい、若返りのみならず、乳がんや子宮がんなどの「性ホルモンに関わるがん」も予防することから、現在、注目を集めています。
「エクオール」は、女性ホルモンと似たような作用を持っています。
大豆を食べると、大豆に含まれるポリフェノール「イソフラボン」を使って腸内細菌が「エクオール」を作ります。ポリフェノールというのは、色素などに含まれる成分です。
大豆の「イソフラボン」は、従来から「乳がん」や「子宮がん」などを予防し、女性ホルモンが急激に減少することでさまざまな症状を引き起こす「更年期障害」のリスクなどを軽減してくれることから、「女性は大豆食品を食べるとよい」といわれてきました。実はその「イソフラボン」を使って腸内細菌が「エクオール」を作り、これが女性の味方になることがわかったのです。
女性ホルモンは、生理機能に働きかけ、柔軟性のある肌を維持して女性らしいボディラインをサポートします。女性の骨や血管を守るなどいろいろな作用があり、女性ホルモンがあることで、女性は男性よりも中年期までは生活習慣病になりにくいのです。
ただし、女性ホルモンが過剰に作用すると、「乳がん」などの病気に結びつきます。女性ホルモンは、ほどよく作用することで、若さと健康に役立ちます。
「腸内細菌がエクオールをたくさん作ると、女性ホルモンが強く働き過ぎてしまうことはありませんか?」
といったご質問を受けることがありますが、ご心配には及びません。「エクオール」は、過剰に反応する女性ホルモンの働きを抑え、逆に少なくなった女性ホルモンの代わりとして作用するのです。
●エクオールは、女性ホルモンの働きを丁度よくサポートします
そのため、乳がんや子宮がんのリスクを下げる成分としての研究も進められています。
「エクオール」と女性の美肌に関しては、2011年、藤田保健衛生大学のチームがユニークな研究報告をしました。50代~60代の女性90人に対し、ひとつのグループには「エクオール」の成分を含んだ錠剤を飲ませ、もうひとつのグループには「エクオール」を含まない錠剤を飲んでもらって、目尻のシワを調べたのです。どちらのグループも、自分がどちらを飲んでいるかは知りません。
3か月後、「エクオール」の成分を飲んだグループの人は、目尻のシワが浅くなっていました。飲まないグループは、シワが深くなっていたのです。
このような研究から、「エクオール」は、若さと健康を保つ成分であることがわかりました。閉経後に女性ホルモンが減ってしまった人はもちろんのこと、若い人でも「美と健康」のために「エクオール」は強い味方になってくれます。
ただ残念なことに、誰もが「エクオール」を作る腸内細菌を持っているわけではありません。日本人の半数の人は、持っていないと報告されています。
「エクオールを作れないと、大豆を食べても意味はないですね」
と、ガッカリされる方もいました。
でも、大豆や大豆食品は、植物性タンパク質を豊富に含み、ダイエットにとても役立つ食材です。「酢タマネギ」を食べ、「ホエイ」を飲み、腸内環境を整えて大豆製品を食べると、やせやすい体になります。太らないためにも、大豆や大豆食品は、ぜひ活用していただきたいと思います。
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