「大豆製品・酢タマネギ・ホエイ」はダイエットをサポートする応援団/10キロ楽にやせる

世に溢れる多くの「ダイエット本」。あなたもそれらのダイエット本を読んで様々なダイエット法を試してみたのではないでしょうか。しかし、食べるのを我慢してすらやせなかったのは、あなたの腸に「おデブ菌」がしっかり棲みついているからかもしれません!

腸内環境・腸内フローラを健康に保てば、あなたも「やせ体質」になれる可能性が......!
5分で作れる「酢玉ねぎ」やヨーグルト由来の「ホエイ」などを使って健康的にやせる、画期的「ダイエット」法です。

※この記事は『1000兆匹の腸内細菌を使って10キロ楽にやせる方法 ヨーグルト・ホエイと酢タマネギが効く!』(藤田紘一郎/KADOKAWA)からの抜粋です。

「大豆製品・酢タマネギ・ホエイ」はダイエットをサポートする応援団/10キロ楽にやせる pixta_40683391_S.jpg前の記事「糖尿病にも効果あり! 「ホエイ」は膵臓の負担も減らします/10キロ楽にやせる(14)」はこちら。

 

◎大豆から作られる「エクオール」は女性の味方

「やせて美しくなりたい」、「若々しい肌を保ちたい」とは、多くの方が望むことだと思います。そんな方々の味方になる大切な物質も、腸内細菌は作り出します。
「エクオール」といい、若返りのみならず、乳がんや子宮がんなどの「性ホルモンに関わるがん」も予防することから、現在、注目を集めています。
「エクオール」は、女性ホルモンと似たような作用を持っています。

大豆を食べると、大豆に含まれるポリフェノール「イソフラボン」を使って腸内細菌が「エクオール」を作ります。ポリフェノールというのは、色素などに含まれる成分です。

大豆の「イソフラボン」は、従来から「乳がん」や「子宮がん」などを予防し、女性ホルモンが急激に減少することでさまざまな症状を引き起こす「更年期障害」のリスクなどを軽減してくれることから、「女性は大豆食品を食べるとよい」といわれてきました。実はその「イソフラボン」を使って腸内細菌が「エクオール」を作り、これが女性の味方になることがわかったのです。

女性ホルモンは、生理機能に働きかけ、柔軟性のある肌を維持して女性らしいボディラインをサポートします。女性の骨や血管を守るなどいろいろな作用があり、女性ホルモンがあることで、女性は男性よりも中年期までは生活習慣病になりにくいのです。

ただし、女性ホルモンが過剰に作用すると、「乳がん」などの病気に結びつきます。女性ホルモンは、ほどよく作用することで、若さと健康に役立ちます。
「腸内細菌がエクオールをたくさん作ると、女性ホルモンが強く働き過ぎてしまうことはありませんか?」
といったご質問を受けることがありますが、ご心配には及びません。「エクオール」は、過剰に反応する女性ホルモンの働きを抑え、逆に少なくなった女性ホルモンの代わりとして作用するのです。

 

●エクオールは、女性ホルモンの働きを丁度よくサポートします

そのため、乳がんや子宮がんのリスクを下げる成分としての研究も進められています。
「エクオール」と女性の美肌に関しては、2011年、藤田保健衛生大学のチームがユニークな研究報告をしました。50代~60代の女性90人に対し、ひとつのグループには「エクオール」の成分を含んだ錠剤を飲ませ、もうひとつのグループには「エクオール」を含まない錠剤を飲んでもらって、目尻のシワを調べたのです。どちらのグループも、自分がどちらを飲んでいるかは知りません。

3か月後、「エクオール」の成分を飲んだグループの人は、目尻のシワが浅くなっていました。飲まないグループは、シワが深くなっていたのです。

このような研究から、「エクオール」は、若さと健康を保つ成分であることがわかりました。閉経後に女性ホルモンが減ってしまった人はもちろんのこと、若い人でも「美と健康」のために「エクオール」は強い味方になってくれます。

ただ残念なことに、誰もが「エクオール」を作る腸内細菌を持っているわけではありません。日本人の半数の人は、持っていないと報告されています。
「エクオールを作れないと、大豆を食べても意味はないですね」
と、ガッカリされる方もいました。

でも、大豆や大豆食品は、植物性タンパク質を豊富に含み、ダイエットにとても役立つ食材です。「酢タマネギ」を食べ、「ホエイ」を飲み、腸内環境を整えて大豆製品を食べると、やせやすい体になります。太らないためにも、大豆や大豆食品は、ぜひ活用していただきたいと思います。

 

次の記事「大豆食品は脂肪を燃やし、ビタミンは脂肪減に役立ちます/10キロ楽にやせる(16)」はこちら。

 

 

藤田 紘一郎(ふじた こういちろう)

1939年、旧満州生まれ。医師、医学博士、東京医科歯科大学名誉教授。東京医科歯科大学卒業、東京大学医学系大学院修了後、金沢医科大学教授、長崎大学医学部教授、東京医科歯科大学教授などを歴任。専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。1983年、寄生虫体内のアレルゲン発見で、日本寄生虫学会・小泉賞を受賞。1995年、講談社出版文化賞・科学出版賞を受賞。主な著書に『1000兆匹の腸内細菌を使って10キロ楽にやせる方法 ヨーグルト・ホエイと酢タマネギが効く!』(KADOKAWA)、『50歳からは炭水化物をやめなさい』(大和書房)、『脳はバカ、腸はかしこい』(竺五館)、『腸内フローラ医者いらずの驚異の力』(宝島社) など多数。


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『1000兆匹の腸内細菌を使って10キロ楽にやせる方法 ヨーグルト・ホエイと酢タマネギが効く!』

(藤田紘一郎/KADOKAWA)

世の中には様々なダイエット法の情報が溢れていますが、なかなか思うようにやせられないという人も多くいます。

そうした「やせにくい」人は、実は試してきたダイエット法が悪いのではなく、「やせる体質」づくりができていなかったのかもしれません。腸内環境・腸内フローラを整えれば、無理なく目標体重に近づけることも夢ではありません。健康な腸内環境と「やせ体質」が手に入る、「酢玉ねぎ」やヨーグルト由来の「ホエイ」の作り方も丁寧に紹介!医師である著者が自信をもっておすすめする、健康的にやせるための画期的ダイエット本です。

この記事は『1000兆匹の腸内細菌を使って10キロ楽にやせる方法』からの抜粋です
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