服をなかなか捨てられないという人が多いようです。でも、見極めポイントを習得すれば、服は確実に減らすことができるといいます。今回は、スタイリストの大沢早苗(おおさわ・さなえ)さんに、洋服を「捨てる」or「残す」の判断方法について教えてもらいました。
「服を捨てるのって、本当に課題。なかなか捨てられないのよね」という読者の声をよく聞きます。
「たとえ着なくなっても、服には思い出が宿るから捨てられなくなるんです。でも大丈夫!見極めポイントを習得すれば、服は確実に減らすことができます。クローゼットの中身をこまめに入れ替えて新鮮に保つことが、おしゃれ上手になることにも繋がります」と、服のプロであるスタイリスト大沢早苗さんは言います。
服の捨てどきを意識して挑戦してみましょう。
服は3年ごとに入れ替えて循環するのが目標!
・サイズ感
・着回し力
・清潔感
・着心地
・いまの気分
これをすれば 「捨てる」「残す」が分かる
自分へ「3つの質問」をする
いま、店頭にその服があったら買いますか?
ここ2、3年でその服を着ましたか?
"理想の自分"に近づく服だと思いますか?
YESが多いなら...
残しておきましょう
これからも着る可能性が高い服です。着たいと思ったときにすぐ取り出せるよう、クロー
ゼットの中にしまっておきましょう。
NOが多いなら...
思い切って捨てるかキープボックスへ
役割を終えた服は、感謝をしながら手放しましょう。悩んでしまう場合は、箱にまとめて保管。1年着なかったら捨てどきです。
"残す"と"捨てる"の境界線はまず自分の気持ちで判断
服を手放すための基準として、始めに上にあげた3つの質問を自分自身にしてみてください。
「ここ2、3年で一度も袖を通していない服は、今後も着る機会はないでしょう。いま買いたいと思えない服も、すでに役目を終えたと思ってください。そもそも服は、あなたを魅力的に見せるためのもの。だから、"理想の自分"に近づくと感じる服だけを残すのが正解で
す。若々しく見せたい、上品に見せたい、あの芸能人のようになりたい...。自分がなりたいイメージ像を作れば、自然と残す服と捨てるべき服との違いが見えてくるはずです」(大沢さん)。
ここで厄介なのが、もう着ないのに思い出が詰まった服や、価値の高いブランド服。
「着ない服は服にあらず。"思い出の品"に転換し、アルバムなどと同じように箱にしまいましょう。捨てるに忍びないブランドものは、人にゆずるのも手。"捨てる"だけにこだわる必要はありません」。
取材・文/荒井さやか 撮影/斎藤大地 スタイリング/大沢早苗 ヘアメイク/石川智恵 モデル/氷川よし子