服をなかなか捨てられないという人が多いようです。でも、見極めポイントを習得すれば、服は確実に減らすことができるといいます。今回は、スタイリストの大沢早苗(おおさわ・さなえ)さんに、洋服を「捨てる」or「残す」際のチェックポイントを5つ教えてもらいました。
【前回】服を「確実に減らす」新ルール! 「捨てる」or「残す」が分かる自分への「3つの質問」
1.必ず試着して2つのSをチェック
サイズ感(Size)と清潔感(Seiketsukan)のダブルS
清潔感のチェックポイント
・しわや綻びがないか
・黄ばみがないか
・カビた臭いがしないか
どんなにお気に入りですてきだとしても、しわや綻び、黄ばみがある服とはお別れを。あまり着ていない服でも、時がたてば必ず劣化してくるので要注意。
サイズ感のチェックポイント
・体の線が目立たないか
・肩や二の腕がキツくないか
・丈が短くないか
サイズが合っていない服は、だらしなく見えがち。体の線が目立つ服や肩や二の腕がキツい服は着ない方が良いでしょう。下着のラインや、背中の肉もチェックポイント。鏡で後ろ姿を確認しましょう。
おしゃれで大切なのは清潔感とサイズ感!
「たとえ高価なブランド品や仕立ての良い服だとしても、くたびれて見えるものはあなたを魅力的に見せてはくれません。思い切ってさよならしましょう。衣替えの季節はカビや防虫剤の臭いにも注意。洗濯をしてもとれない場合は、クローゼットから手放して。着古して生地が伸びてしまった服も、もう選んで着ることはないはずです」(大沢さん)。
自分に似合うサイズ感も大事なこと。
「若い頃と同じSサイズが入ったとしても、年齢とともに体形は変わり、似合うものが変化します。『まだ着られる』と過信せず、冷静に似合う服を見極める必要があります。目安は、ぴったりのサイズ感より、ワンサイズ大きめ。トップスならおなかや背中の肉が悪目立ちしていないか、ボトムスならお尻が大きく、太ももが太く見えないかをチェックしてください。鏡を見るときは、他人からの目線を意識し、横や後ろからも確認することが大切です」。
2.似たような色は「自分の顔がくすまない色」を選ぶ
似ている色の服は1枚に絞りましょう。"淡い色=くすむ"と思われがちですが、どの色が似合うかは肌色や瞳の色などにより人それぞれ。服を体に当てて鏡を見ながら確認するか、写真を撮って2枚を比べると分かりやすくなります。
3.「やせたら」や「流行るかも」は捨てどき
もしやせたとしても、その頃には他の服が欲しくなる可能性が高いため、残しておいた服の出番はほぼ来ないはず。また、"流行は繰り返す"と言いますが、ひと昔前の服は生地の素材が全く違います。古く見えるので卒業しましょう。
4. 印象が強過ぎる服は出番が少なめ
主張が強い柄は着回しが難しく、着る機会が限られてしまいます。また、レースやリボン、ビーズなどが付いた甘いデザインの服は若作りに見られがち。大人世代がすてきに着こなすには難しい服が多いので見直しを。
5.着心地が悪い服は残さない
チクチクする素材のニット、ゴワゴワして動きづらいトップス、股に食い込むボトムスなど、着ていて不快になる服は処分の候補。晴れやかな気分で着られる服だけをクローゼットに用意しておくと着替えに迷うことがありません。
取材・文/荒井さやか 撮影/斎藤大地 スタイリング/大沢早苗 ヘアメイク/石川智恵 モデル/氷川よし子