日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「夫が退職して1年がたちましたが、クローゼットの中は背広やコート類でぎっしりで全く片付かない」というお悩みに、マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事の荻野淳也さんがアドバイス。さあ、あなたは...どう思われますか?
【お悩み】
退職後も、夫の洋服が全く片付きません
夫の洋服の多さに困っています。
退職して1年たちますが、クローゼットの中は背広、コート類がぎっしりとあり、ハンガーポールにはワイシャツが40枚以上かかっています。
ゴルフウエアや普段着用の衣装ケースは十数個分あります。
1年に2~3枚程度は、夫が自分で処分しているようですが、このペースでは"片付く"までには時間がいくらあっても足りないと思います。
どうすれば片付けてくれるのでしょうか?
夫の体形もどんどん変化し、2Lから4Lサイズになってしまい、たくさんある洋服のなかには、ほとんど着ない、着られないものが増えてきてしまいました。
千葉県 N・Tさん(65歳)
【おこたえ】
愛着や執着の手放しをしばらく見守って
退職されるまで、数々のご活躍、社会へのご貢献をされてきたご主人にまずは敬意をお伝えします。
背広、コート、ワイシャツなどのご主人の仕事着は、そのご主人のご活躍、ご貢献を支えてきたのですね。
それぞれの服にご主人なりの思い出が詰まっているのだと思います。
そうした思い出の品は、誰でもありますし、誰しもその品についつい執着してしまう、または、もう着ることはないということが分かっていても、処分することには目を背けがちです。
このようなときには、第三者の視点や働きかけが必要なのです。
まずは、あなたが片付けのきっかけをつくってみるのはいかがでしょうか?
あくまでポジティブな理由で、というのが大切です。
「いまのあなたはこのサイズだから、それだけ残して、他はまとめておきました。処分するかどうか、考えてみてください」など。
「余計なことをするな」などとご主人はいっとき、感情的になるかもしれませんが、それも途中経過の一つとして、少し時間をかけて、ご主人の執着の手放しを見守ってあげてください。
●荻野淳也さん(マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事)
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