子どもが欲しがって自ら進んで勉強...? 話題の参考書「まめおぼえ」シリーズの工夫とは

スキマ時間に各教科を並行学習する手法が支持される、中学生向けの人気学習書「まめおぼえシリーズ」。改訂版が2022年3月に出版され話題です。「子どもが表紙を見て欲しいと言ったのでプレゼントした」「自分から進んで勉強をする姿が見られて嬉しい」といった声があり、親世代からも好評の様子です。そこで今回は、担当編集者であるKADOKAWAの教育編集部 学習参考書2課の平井さん、武田さんに話を伺いました。

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5教科を並行学習。人気シリーズの改訂版!

――まめおぼえシリーズの改訂版が発行。変更点はどういった点でしょうか?
「まめおぼえ」シリーズは、おかげさまでシリーズ累計5万部を突破しました。
改訂版は中学校の2021年度「新学習指導要領」に合わせて更新しています。
大きな点では、日常学習から高校入試対策までの中学生指導に実績のある栄光ゼミナール(株式会社栄光)様に教科監修をお願いしています。

――5教科を並行学習するのも特徴ですね。
旧版でも読者の方から並行学習は好評でした。
今回も脳科学者の篠原先生に監修していただき、5教科を並行学習して脳の「ワーキングメモリ」を鍛え、効率的な学習を目指しています。

――並行学習、というのはどういったメリットがあるのでしょうか?
学習はまとめてより、分散させたほうが効果は高いとされます。
8時間数学を続けるより1時間ずつ8回に分けたほうが効率的です。

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復習のタイミングは残り日数÷6 !?

――直後の復習が大事、とのことですね。
本書の『はじめに』からの引用にはなるのですが、中間・期末・入学試験のように「その日まで覚えていることが前提。ただし復習は1回しかできない」と限定した場合、面白い実験結果があります。
2007年、アメリカのカリフォルニア大学の研究で学習から試験までの残り日数÷6の日に復習を始めた場合、成績が向上した実験結果が出ています。
60日後が試験日なら6で割って学習から10日後くらいに復習する。復習のタイミングも大事です。

――ページ構成にもこだわったと聞きました。
復習がしやすいよう教科ごとに1ページにまとめ、見やすい誌面にしました。
「英・数・国・理・社+復習」の計6ページが1ユニット、計24ユニットで一冊が構成されています。

――誌面が見やすく、キャラクターも登場するのも特徴的ですね。
「おまめブラザーズ」というナビゲートキャラを設定しました。
近年、キャラクターが登場する学習書が支持を集め、弊社は先駆け的な存在と自負しています。
楽しく1冊をやり切れる工夫です。

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――昔の参考書とはかなり様変わりしていますよね。
今は「TikTok(ティックトック)」が支持され、「短い」、「コスパが良い」ものが好まれています。
同時に現代人の集中力が短くなり、「活字が読めない」、「参考書を1冊読み通せない」という声も増えているように感じます。
「まめおぼえ」は「1教科1ページ」。
短くまとまり、他の参考書ではとっつきにくいと感じる中学生でも手に取りやすいと思います。

――「まめおぼえシリーズ」で、どんな学習をしてほしいですか?
スキマ時間や寝る前、移動時間の3分があれば取り組めます!
場所を選ばずに使える誌面です。
ぜひ、学習に使ってください。


1ページ1項目で完結させ、時間も場所も選ばない参考書「まめおぼえ」シリーズ。脳科学的な知見や、イケメンキャラクターの登場など、随所に工夫が施されています。子どもや孫に「学ぶ楽しさ」を知ってもらう一助になるかもしれません。

 

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