梅も青じそもこれからが旬。どちらも古くから日本の食卓に取り入れられ、高い栄養価で健康に貢献してきたなじみ深い食材です。梅は旬が短いので、冷凍しておくのもおすすめ。冷凍すると一年を通して好きなときに梅を使えます。今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子(むらかみ・さちこ)さんに「梅サワー&しょうゆ漬けの作り方」を教えてもらいました。
【前回】さっぱり夏らしい味に! 管理栄養士が教える「梅しょうゆ」レシピと「アレンジメニュー」
【梅仕事】冷凍梅で梅サワー
出回る時期が限られている梅は、よく洗って冷凍しておくといつでも使えます。
大さじ1あたり26kcal/塩分0g
材料(できあがり300g)
冷凍梅(※)...100g
氷砂糖...100g
りんご酢...200ml
※青梅は洗って竹串などでヘタを除き、キッチンペーパーで水分を取り、ポリ袋に入れて冷凍しておく。
作り方
(1)瓶(450ml容量)に氷砂糖を入れ、冷凍梅を加え、酢を注ぐ。
(2)ラップはしないで電子レンジ600Wで30秒加熱する。ふたをして常温に12時間おいたら完成。氷砂糖が溶けないときは乾いた箸でかき回す。
●常温で1年保存できる。
●猛暑日が続くときは冷蔵保存がおすすめ。
●氷砂糖は上白糖、きび砂糖や黒糖、りんご酢は穀物酢、米酢、玄米酢、黒酢などでもよい。
●1日に大さじ1~2杯を摂取すると効果大。高血糖、高血圧、高コレステロールなどを調整する効果がある。
●冷凍梅を使うとエキスの出が良く、少量ずつ作ることができる。また、一年中いつでも作れる。
※保存容器は完全に乾いた清潔なものを使用。保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合もありますのでご注意ください。
【梅仕事】漬けた梅でしょうゆ漬け
梅サワーの梅が残ったら、瓶に梅がかぶる程度のしょうゆ約150mlを注ぐ。
梅はご飯が進むおかずになり、しょうゆは煮物などに使うとおいしい。
大さじ1あたり14kcal/塩分2.7g
●冷蔵で1年保存できる。
※保存容器は完全に乾いた清潔なものを使用。保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合もありますのでご注意ください。
《減塩梅干し》
冷凍梅があれば、いつでも好きなときに少量で梅干しを作ることができます。本来は塩40gを使用するところ、砂糖と酢の力を借りて塩は半量で漬けます。
材料(作りやすい分量)
冷凍梅...200g
塩...20g
砂糖...20g
酢...100ml
作り方
(1)瓶に冷凍梅、塩、砂糖の順に2回に分けて重ねて入れ、酢を注ぐ。
(2)ふたをしてときどきゆすりながら、塩と砂糖が完全に溶けるのを待つ。
(3)溶けたら快晴が続く日に漬け汁から引き上げて3日間陰干しする。軟らかいタイプが好みのときは、漬け汁の入った瓶に戻すとよい。
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景)