梅も青じそもこれからが旬。どちらも古くから日本の食卓に取り入れられ、高い栄養価で健康に貢献してきたなじみ深い食材です。梅は旬が短いので、冷凍しておくのもおすすめ。冷凍すると一年を通して好きなときに梅を使えます。今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子(むらかみ・さちこ)さんに「梅と青じそ」の健康効果についてお聞きしました。
疲労回復&食欲増進「梅」
梅はカリウム、カルシウム、リンなどのミネラルやカロテン、ビタミンCなどを豊富に含む健康効果の高い果実です。
特有の酸味はクエン酸とリンゴ酸ですが、特にクエン酸の含有量が多く、殺菌作用や胃酸の代用となって整腸作用、食欲増進に働きかけます。
またクエン酸は体内で代謝を促進するので、疲労回復効果も抜群。
これからの夏の疲れ予防にもぴったりです。
さらには骨を丈夫にしたり血行を良くする効果も期待できます。
免疫力をアップ「青じそ」
青じそに含まれるロズマリン酸には炎症反応を抑える働きがあり、アトピー性疾患や花粉症などアレルギー症状を緩和する効果が期待できます。
βカロテンも豊富で免疫機能の活性化や抗酸化作用が高く、粘膜や皮膚を強化してくれます。
βカロテンは脂溶性なので油との相性が良いです。
また緑色のファイトケミカル・クロロフィルが豊富で、消臭・殺菌効果やコレステロール調整などと関連があるのではないかと期待されています。
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景)