ローズウオーターで「手浴」のひと時を。初夏の日差しに、花びらがきらきら/暮らしの晴れ間

静岡県熱海市在住の人気ガーデナー・水谷昭美さん。定期誌『毎日が発見』の連載「暮らしの晴れ間」から、季節を感じ、日々の暮らしをゆったりと楽しむ水谷さんの暮らしをご紹介します。今回は、「つる薔薇が咲いたその後に...」をお届けします。

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満開時には2階の窓辺を華やかに飾ってくれたつる薔薇。品種はスパニッシュビューティ。

私より背の高いつる薔薇のアーチから花びらがはらはらと降るように落ちて、地面に積もります。

花期はそろそろ終わりだけれど、ピンク色がまだきれいに残っているから捨ててしまうのはもったいないな...。

そう思い立ち、洗面器に水を張りローズウオーターを作りました。

ぴちゃぴちゃと水面を揺らせば初夏の日差しに花びらがきらきら光ります。

ふわりと甘い香りも立ち上って、気持ちのいい午後です。

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きれいな花びらだけを選んでそっと水に浮かべます。足浴ならぬ、手浴のひと時です。

薔薇とクレマチス。つるの勢いをそのままに

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丸くて白い花も、我が家のつる薔薇。枝先に残る蕾がみんな開いてくれることを願いながら生けました。合わせたのは薊や風露草の春花と、初夏を告げる大輪・クレマチス。春から夏へ移り変わる6月の景色を映しています。

6月の定番ランチ】サザエご飯

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初夏が旬のサザエ。

その肝のほろ苦さがうれしい炊き込みご飯です。

まずサザエを洗って殻ごとゆでてから、ふたを取り、中身を取り出して乱切りに。

殻に残った汁は残しておきます。次はだし汁作り。

鍋に適量の湯を沸かしてかつお節でだしを取り、日本酒としょうゆ(香ばしさを味わうため、たまりじょうゆを使用)、塩少々で味付けをします。

できたら、研いだ米、サザエとその汁、だし汁を一緒に炊飯器に入れて炊きます。

刻んだ三つ葉を散らし、七味とうがらしをふってできあがり。

取材・文/飯田充代 撮影/斎藤大地

 

水谷昭美(みずたに・あきみ)さん

1951年、愛知県生まれ、静岡県熱海市在住。幼い頃からお小遣いを全て花代に使ったという生粋のガーデナー。著書に『小さな庭に四季をつくる』(主婦と生活社)ほかがある。

この記事は『毎日が発見』2022年6月号に掲載の情報です。

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