ハードルが高い大人世代の「片付け」。今後の暮らしのために、いま整理することが大切です。リバウンドせずもう一生散らからない片付け術で、モノを厳選し、暮らしに余裕を持たせましょう。今回は、片づけアドバイザー石阪京子(いしざか・きょうこ)さんに「片付いたお家をキープする暮らしの工夫」について教えてもらいました。
【前回】「マットを置かない」「タオルは速乾タイプ」など片付いたお家をキープする暮らしの工夫
【最初から読む】「一生散らからない」片付け術! まずは「他人の目線」で家を見直すことから始めよう
片付け術:「リバウンドしない」暮らしの工夫
■まな板は1つあれば十分
肉や魚のにおい移りも防げて清潔キープ
肉や魚を切る際は、まな板にオーブンシートを敷いて使うと洗い物減に。何枚もまな板を用意する必要もなく、余分なアイテムを減らすことができます。オーブンシートは適度な厚みがあるものを選んで。
■乾物はまとめて収納する
かさばる乾物も1つにまとめればコンパクト
干ししいたけや海苔などの乾物類は、乾燥剤付きの乾物ストッカーにまとめて収納を。口が広く密閉性が高い容器を選びましょう。パスタやそうめんなどの麺類(乾麺)も、まとめてケースにしまえば省スペースになります。
■フリーザーバッグは同じ大きさにする
【Before】
【After】
フードロス減にもつながる
冷凍庫に食材を入れる際に、フリーザーバッグに移して保存すると検索性が上がり、廃棄食品減につながります。ポイントはフリーザーバッグの大きさをそろえること。冷凍庫内がスッキリし、探すことなく目的の食材を取り出せます。
野菜類はよく洗ってから使いやすい大きさにカットし、フリーザーバッグへ。きのこ類も冷凍できます。
肉や魚は、トレーを外し、消費期限が分かるよう元のラップを使ってくるんでフリーザーバッグへ。
《メーカーやサイズをそろえると使いやすい》
100円均一で売られているMサイズのフリーザーバッグは、メモ欄とマチが付いていて便利。
■箱は必要ナシ
扇風機とカセットコンロ以外の箱は捨ててもいい
モノを購入した際に入っていた箱は、取っておいてもスペースのムダに。「扇風機とカセットコンロの箱は、収納の際にあった方がしまいやすく便利なので取っておき、残りの箱は思い切って処分を」(石阪さん)
■年賀状や手紙は写真でキープ
データ化すれば思い出が色褪せない
大切な友人から届いた年賀状や手紙は、捨てるのがしのびないもの。デジタルカメラで撮影し、データでストックすれば、いつでも簡単に見返すことができ、省スペースが叶います。
《きれいな家を維持するために、1日15分の「リセット」を》
石阪流メソッドに沿ってモノを減らし片付けたら、寝る前15分の「リセット」をお約束にしてリバウンドを防ぎましょう。
やることは単純に、元あった場所に全てのモノを戻すだけ。
モノを戻したら、その日に使った布巾やタオルでキッチンまわりを拭き、汚れ物を洗濯機に入れてタイマーをセット。
慣れてくるとササッとリセットできるようになります。
<15分リセット>のポイント
- 全てのモノに住所を作る
- まずは、毎日15分!
- 慣れるまでは時計を見ながら行う
取材・文/和栗 恵 撮影/米山典子 イラスト/オガワナホ