最近は家事代行サービスの利用が増加中だそうです。素人では太刀打ちできない汚れ落としなど、専門家に任せた方がキレイで早いからでしょう。そこで、家事代行のパイオニア企業ベアーズの著書『暮らしが本当にラクになる! ベアーズ式家事事典』(アスコム)より掃除や収納など4テーマにまつわる家事のコツをご紹介します。
手順を変えるだけで差が出る
汚れ落ちをよくする手順
洗濯ものを入れる順番で仕上がりが変わる!
水流がしっかり起こる洗濯ものの入れ方や干すタイミング、洗剤の使い方で、仕上がりの質は大きく変わります。
【STEP1】大きくてかさばるものから先に入れる
洗濯機に洗濯ものを入れるときには、一番下に大きくてかさばるもの、一番上に小さいものがくるように入れると、水流の回転がよくなって洗浄効果もアップします。
【STEP2】洗剤&柔軟剤は正しく量る
洗剤や柔軟剤は、種類に合わせた表示通り、正確に量ること。目分量で適当な量を入れると、汚れ落ちが悪くなったり、黒ずみの原因になることも。
【STEP3】お風呂の残り湯は「洗い」だけに!
お風呂の残り湯を「すすぎ」のときに使うと、お湯の汚れが洗濯ものに付着して、においの原因になることも。使う場合は「洗い」のときだけにするのがベター。温度が高いうちに使うことで、汚れ落ちもよくなります。
【STEP4】洗濯後の放置はNG!
洗濯機が止まったあと、そのまま放置すると、雑菌が繁殖したり、カビが発生して、においの原因に。洗濯機が止まったら、即、洗濯ものは取り出すことを習慣に。また、洗濯機のふたを使っていないときも、湿気がこもらないよう、開けたままにしておきましょう。
服の寿命に差がつくデリケート洗いのコツ
洗濯表示に桶のマークがあるものは、家庭での水洗いが可能です。
お気に入りの服を長く楽しむためにも、おしゃれ着を洗うときのコツをおさえておきましょう。
【STEP1】洗濯表示は必ずチェック!
初めて洗う衣服は、タグの洗濯表示を必ず確認しましょう。桶のマークは家庭での洗濯OK、中の数字は液温の上限、桶の下の横棒は水流の加減を示しています。
【STEP2】ファスナーやボタンは、とめてからネットへ
型崩れを防ぐために、ファスナーやボタンはとめてから、汚れが気になる部分を外側にして畳み、ネットへ。ビーズなどの飾りがある服は裏返して畳みます。
【STEP3】平らになるようにして洗濯機に入れる
洗濯槽の中に平らになるようにして洗濯ものを入れ、繊細な衣類を洗うためのコースを選択。コース名は「デリケート洗い」「おしゃれ着洗い」「ドライコース」など、メーカーによって違うため、初めて洗うときには説明書で確認して。洗剤もデリケート洗い用を使います。
【STEP4】大切な服は手洗いで長持ちさせる
大切な服は、手洗いをするとダメージがより少なく、長持ちします。タライか洗面台に30℃以下の水を張り、水量に合わせたおしゃれ着用洗剤を溶かし、畳んだ洗濯ものを手のひらでやさしく押し洗い。バスタオル2枚ではさみ、脱水したら、型崩れしないよう平らに干しましょう。
《特にデリケートな衣類はクリーニングへ》
水洗いNGの衣類は専門業者にまかせましょう。出す前にポケットの中のチェックを忘れずに。
乾きがグンと早くなる!
風の通り道をつくろう
乾燥時間が短くなる干し方3パターン
風の通りを最大限によくする、次の3つの干し方を覚えておきましょう。
その時々の洗濯ものの大きさ、長さのバランスに合わせて選択してください。
ピンチハンガーに干すときは、外側に長いもの、内側に短いものを吊るして、横から見たとき、アーチ形になるよう配置すると、風の通り道ができて早く乾く!
長いものを中央に、外側に短いものを配置してV字形にしてもOK。
長いもの、短いものを交互に干すのも風が通りやすい配置。
【まとめ読み】『暮らしが本当にラクになる! ベアーズ式家事事典』記事リストはこちら!
掃除、収納、料理、洗濯の4テーマに「暮らしに役立つ便利な家事術」を全4章にわたって公開