身近な発酵食品として注目されている納豆。じつは、酢を加えるだけで食べやすくなり、健康効果もグンと上がるのをご存じですか? ご飯にかけるのはもちろん、料理にも活用できるアイデアをご紹介します。今回は、料理家・調理師・国際中医師の井澤由美子(いざわ・ゆみこ)さんに材料プラス1でできる「酢納豆に"ちょい足し"して作る副菜レシピ」を教えていただきました。
ご飯にかけるイメージが強い納豆ですが、酢納豆はゆでた野菜や大根おろし、キムチなどにもぴったり。
かけたり、あえるだけで栄養満点の副菜が手軽に作れます。
発酵食品同士でパワーアップ
「キムチ酢納豆」
1人分110kcal/塩分0.5g
材料(2人分)
酢納豆(小粒)...2パック分(約100g)※基本の酢納豆の作り方は本記事の下部参照
白菜キムチ...30g
作り方
① キムチは大きければ食べやすい大きさに切る。
② 器に酢納豆を入れ、①を添える。
ひきわりをたれ風に使います
「小松菜の酢納豆ソース」
1人分119kcal/塩分1.6g
材料(2人分)
酢納豆(ひきわり)...2パック分(約100g)※基本の酢納豆の作り方は本記事の下部参照
小松菜...4株(200g)
しょうゆ ...大さじ1
作り方
小松菜は塩ゆでし、ざるに上げて水けをきる。しょうゆを全体にかけて3cm長さに切る。汁けを絞って器に盛り、酢納豆をかける。
さらさらっと食べられる一品
「おろし酢納豆」
1人分109kcal/塩分0.1g
材料(2人分)
酢納豆(小粒)...2パック分(約100g)※基本の酢納豆の作り方は本記事の下部参照
大根おろし...大さじ4
万能ねぎの小口切り...少々
作り方
器に酢納豆を入れ、水けをきった大根おろしをかけて万能ねぎをのせる。
ボリュームのあるサラダ風
「じゃがいもの酢納豆あえ」
1人分289kcal/塩分0.8g
材料(2人分)
酢納豆(小粒)...2パック分(約100g)※基本の酢納豆の作り方は本記事の下部参照
じゃがいも...2個
(A)砂糖、塩...各小さじ1/2
マヨネーズ...大さじ2
作り方
① じゃがいもは一口大に切る。
② 小鍋に①、かぶるくらいの水、Aを入れて火にかけ、じゃがいもがやわらかくなるまで中火でゆでる。鍋の湯をきって再び火にかけ、水分がとんだらマヨネーズを加えてなじませる。
③ ボウルに②、酢納豆を入れてあえる。
ふわとろの食感が楽しめる!
「温玉酢納豆」
1人分179kcal/塩分0.3g
材料(2人分)
酢納豆(小粒)...2パック分(約100g)※基本の酢納豆の作り方は本記事の下部参照
温泉卵...2個
作り方
器に酢納豆を入れ、温泉卵を加える。
【おさらい】基本の酢納豆
よく混ぜると粘りやにおいが軽減し、食べやすくなります
1人分53kcal/塩分0.1g
材料(作りやすい分量・1~2人分)
納豆(小粒)...1パック(50g)
米酢...小さじ2~大さじ1
しょうゆ...少々
(または納豆に添付のたれ、塩ひとつまみ、ポン酢しょうゆ少々でもよい)
作り方
納豆に米酢を加えて、白くふわふわに泡立つまでよく混ぜる。しょうゆを加えて混ぜる
【納豆】納豆は好みのもので
いちばん使いやすいのは小粒ですが、好みでひきわりや大粒でも。ソースやドレッシング風に使いたいときはひきわりがおすすめ。
【酢】酢を変えても!
基本は米酢を使いますが、黒酢に替えるとコクが出て味に深みが増します。りんご酢などの果実酢にすると、さっぱりとした味に。
【調味料】好みで味つけして
味つけは、しょうゆ、納豆に添付のたれ、塩の他、ポン酢しょうゆなどもおすすめ。ごま油やオリーブ油で風味を加えても。
取材・文/坂本典子、佐藤由香(シェルト* ゴ) 撮影/吉田篤史