ハンカチや靴下に「オレンジ」を入れるだけでOK。色彩心理学から考える「元気が出る色」

「なんとなくやる気が出ない...」そんな日はだいたいのことがうまくいかず、さらに憂鬱になる、なんてことも少なくありません。そんな悪い気持ちの流れを解消できるのが、30代で病身の夫に代わりビジネスで大きな成功を収めた臼井由妃さんの著書『元気の作法』(方丈社)に散りばめられたヒントの数々。今回は同書から、いつでも簡単に元気が出るようになる習慣づくりのコツをお届けします。

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オレンジでやる気を、赤でモチベーションを高める

色彩心理学では、オレンジや赤は元気が出る色といわれています。

弱音を吐いてしまいそうになる難しい仕事や面倒な作業、勝負をかけたい商談や厄介な人に臨むときには、オレンジや赤を服や小物に取り入れるようにするといいでしょう。

スーツで仕事をしている男性ならネクタイやポケットチーフ、女性ならハンカチや靴下、携帯ケースなどに取り入れることができますよね。

制服で仕事をしている人でも、ハンカチや靴下などの小物ならば、ルール違反にはならないでしょう。

私の友人にノートやメモ帳、ファイル、ボールペンなど、仕事で使う文房具をオレンジ色に統一している人がいます。

私の場合、スキマ時間に聴く携帯音楽プレーヤー用のイヤホンや、日頃使っているペンケースや化粧ポーチはオレンジ。

バックやコート、靴などには赤を取り入れています。

オレンジはやる気を高め、赤はモチベーションを高める色。

ところで、やる気とモチベーションは同じような意味で使われますが、私の理解では微妙に違います。

モチベーションとは、「こうしたい!」というやる気だけでなく、それを実現するための具体的な行動を決めること。

また、実際に継続的に行うプロセスも含まれます。

つまり、やる気よりも、モチベーションのほうが闘争的。

ですから、赤はTPOを考えて活かすのがいいでしょう。

私は赤を自分のモチベーションを高めるために使い、他人を意識しては使わないと決めています。

信号機の赤、交通標識の赤、消火器の赤......。

これらは停止や禁止、警告など威圧感があるでしょう。

もしビジネスの場で相手が赤を身に着けてきたら、それは戦闘モード。

真っ赤なジャケットやスーツ姿で現れたら、呑み込まれるような感覚を覚えるに違いありません。

相手のビジネス戦略にはまってしまう可能性もあります。

そういう意味で、相手の心証を害することなく、お互いがポジテイブになれるのはオレンジ。

スーツやワンピースなどでオレンジをコーディネートするのは難しいでしょうから、ネクタイやスカーフ、手帳やノート、バッグやポーチなどにオレンジを「差し色」のように使うといいでしょう。

それはお互いの「やる気スイッチ」をオンにする工夫でもあります。

ちなみに、私は苦手意識のある人に会うときや、交渉事を相手の会社や相手の馴染みの場所である「ホームグラウンド」で行わざるを得ないときには、ネイルと口紅は「真紅」にして出かけます。

以前はこういう場合、勝負服のように赤いスーツを着ていましたが、「キツイ性格」「厳しい人」「怒りっぽい性格」......、こうした芳しくない声を耳にするようになり、今は控えています。

「赤」は自分のモチベーションを高めるのには効果的ですが、相手や周囲の人たちには攻撃性や強暴性を感じさせてしまうようです。

「赤」はマイナスに働くことがありますから、注意が必要です。

【元気ポイント】オレンジと赤は元気が出る色。ただし赤の使い方には注意しよう。

【最初から読む】やる気が出ない・・・そんなときこそ「笑って」みて! 心理トレーニングにも応用される「つくり笑顔」のススメ

【まとめ読み】「元気の作法」記事リストはこちら!

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食事に運動、挨拶のやり方など元気を出す38の習慣が全5章で解説されています

 

臼井由妃(うすい・ゆき)
1958年東京都生まれ。著述家。講演家。熱海市観光宣伝大使。33歳で結婚後、病身の夫に代わり経営者となる。独自の発想力と行動力で次々とヒット商品を開発し通販業界で成功。多額の負債を抱えていた会社を年商23億円の優良企業に再生させた。『やりたいことを全部やる! 時間術』(日経ビジネス人文庫)など、著書累計は150万部を超える。

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『元気の作法―あなたの明日が輝き出す!』

(臼井由妃/方丈社)

仕事でもプライベートでも「元気な人」が信頼を集め、信用を深めていきます。ビジネスで成功を収め、かつて「マネーの虎」(日本テレビ系)にも出演した著者がその元気の秘訣を紹介します。運動や挨拶、食事など生活の中で誰でもできる38の「元気の習慣」を実践してみてください。

※この記事は『元気の作法―あなたの明日が輝き出す!』(臼井由妃/方丈社)からの抜粋です。
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