案ずるより「捨てる」が先。断捨離を阻む「物がなくなるのが不安...」という気持ちの解消法

新型コロナウイルスの影響で、外出を控えている人も多いですよね。「家で過ごす時間が増えたいまこそ、断捨離の絶好の機会です」と、やましたひでこさんは言います。それでも、「手放すのがもったいない、という思い」「物がなくなるのことへの不安」「災害などへの危機意識」という「3つの気持ち」が、断捨離のブレーキになっている...とやましたさんは言います。そこで今回は、「物がなくなるのことへの不安」という気持ちの解消法について、やましたさんに教えていただきました。

前回の記事:物を捨てられない人に。断捨離のブレーキとなる「もったいない」気持ちの解消法とは

案ずるより「捨てる」が先。断捨離を阻む「物がなくなるのが不安...」という気持ちの解消法 pixta_68949582_S.jpg


捨てても、後悔なんてない。
あふれる物に悩まされる時間もなくなって、気持ちが自然に前を向く。
空間の余地は、人生の可能性です。


案ずるより、"捨てる"が先

「物がなくなるのが不安?心配いりません。捨てたら忘れちゃう(笑)。悩む前に捨ててみて」

閉塞感のある空間で、捨てようかやめようか迷う時間こそムダ。

悩む対象がなくなって心が軽くなり、自然に心もポジティブに変わるのが断捨離です。

「断捨離して生まれた空間の余白は、人生の"余地"。可能性です」

そんな心強い言葉も。

満員電車のような窮屈な空間では身動きが取れないし、気持ちも縮こまってしまいます。

それは自分をいじめているのと同じ。

でも、空間に余地があれば頭が冴える。

体も動く...。

日々体を動かすようになれば、運動不足の解消にもつながります。

人生100年時代。

頭と体が動く環境は、私たち世代にはうれしいことです。

捨てる基準は、いつでも居心地がいいか、よくないか?

何を捨てて何を残すかは、自分の居心地を基準に決めましょう。

部屋は24時間脱げない服のようなもの。

服に付いた気になるシミや毛玉を取り除くのと同じように、シンプルに、自分に正直に、これがあったら居心地がよくないと感じる物から手放せばいい。

物への思い出や感情に流されずに、自分の五感を優先します。

そして、処分して居心地のいい空間ができたら、美しくしまう。

「収納という言葉には"収"の字が含まれますが、収めるのは隠すこと。"飾る"ようにしまえば居心地はもっとよくなります」

スッキリは当たり前。目指すのは"うっとり"

やましたさんの食器棚は店のディスプレイのよう。

余白を作ってあるから、思わず眺めたくなります。

物が少なければ、自然に体が動く

案ずるより「捨てる」が先。断捨離を阻む「物がなくなるのが不安...」という気持ちの解消法 2012_P032_01.jpg

家具が広々と配置されたリビングの一角。壁際にもあえて余白を残しているので、ゆったりと動ける。

美しくしまえば、大事にしたくなる

案ずるより「捨てる」が先。断捨離を阻む「物がなくなるのが不安...」という気持ちの解消法 2012_P032_02.jpg

食器棚の中。食器同士がぶつからないように並べ、棚板の数をあえて減らして高さの余白を出している。

案ずるより「捨てる」が先。断捨離を阻む「物がなくなるのが不安...」という気持ちの解消法 2012_P032_03.jpg大好きな漆器の収納にはきもの簞笥を利用。見た目のスッキリ感は当たり前。うっとり眺められるようにしまうのが断捨離の理想形。

【まとめ読み】特集「年末のらくらく片付け」記事リスト

取材・文/飯田充代  撮影/齋藤ジン イラスト/サノ マキコ

 

<教えてくれた人>
やましたひでこさんさん
一般財団法人 断捨離R代表。ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を片付けに落とし込み、誰もが実現可能な自己探訪のメソッドを構築。ミリオンセラー作家。多くの書籍が欧州、アジア圏でも翻訳されている。

断捨離 やましたひでこ公式サイト

 

2012_003furugi.jpg

毎日が発見ショッピング「片付けで子どもを救おう古着ボックス」

断捨離で社会貢献!あなたの「片付け」がワクチン寄付につながります。 洋服や服飾雑貨を送ると開発途上国の子どもにワクチンが届けられる【片付けで子どもを救おう古着ボックス】 お買い物割引券付きなのでお得に楽しくお片付けがはかどりますよ!ぜひチェックしてみてくださいね。

▶詳細はコチラ!

この記事は『毎日が発見』2020年12月号に掲載の情報です。
PAGE TOP