片づけのためには「モノを捨てる」必要があると思っていませんか?5000軒以上の家を片づけてきた古堅純子さんは、「モノを捨てなくても、一生散らからない空間は実現できる」と言います。そこで、古堅さんの著書『シニアのための なぜかワクワクする片づけの新常識』(朝日新聞出版)より、「夢と希望を生み出す片づけのヒント」を連載形式でご紹介します。
使うモノは1秒で取れる場所に
モノはひとつ〝チョイ置き〞すると、ほかのモノもどんどんチョイ置きするようになります。やがて〝モノだまり〞ができて、部屋の中にモノがあふれ始めるのです。
使わないモノは、もう使わなくても困らないモノですから、処分するのが嫌だったら、収納の奥に入れてしまい、よく使うモノだけを、ワンアクションで取れる場所に、定位置を決めて出しておきましょう。
そして毎日使うモノは、1秒で取れる場所に定位置を決めて、そこに置きます。
1秒で取れるなら、1秒で戻せるので、部屋はいつも片づいた状態がキープできます。
収納の扉をあえて取り去る裏技
必要なモノを1秒で取れる場所を確保するために、私がよくやるのは、収納の扉をあえて取り去ってしまうことです。
たとえばリビングやダイニングに置かれている食器棚。
ガラス扉を部分的にはずし、毎日使う茶碗セットやお茶セット、調味料セットをトレーにのせて置いておきます。
トレーにセットすれば、より便利に出し入れできるでしょう。
食事やお茶のさいには、食器棚の扉を開けるというワンアクションなしに、すぐにトレーごと必要なモノが取り出せて、さらにトレーごと戻せます。
モノが散らかるのは、元の場所に戻さないからですが、これなら面倒くさがり屋の人でも大丈夫でしょう。
すぐに取り出せて散らからない!
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シニアの自宅を「夢や希望が持てる、幸せな場所」にするための、実践的で「目からウロコ」なアドバイスを5章にわたって解説