眠れない、だるい...といった年齢とともに増える体の不調。「薬膳なら解消できます」と言うのは、テレビで活躍しながら国際薬膳師の顔も持つ麻木久仁子さん。そんな麻木さんの著書『生命力を足すレシピ』(文響社)から、「薬膳の基本」や疲れにくくなる「薬膳レシピ」をご紹介。今日の献立にひと工夫を。
体の芯に、蒸ししょうがで「暖房」を仕込む
生のしょうがは体表を守る力が強いのですが、しっかり火を通したしょうがは「体の芯」である胃腸を温める力が強くなります。
蒸してから干したしょうがは「乾姜(かんきょう)」とよばれる漢方薬でもあります。
寒い冬だけでなく、手足が年中冷えているという方は、できるだけ毎日蒸ししょうがをとって、体の中心部からポカポカさせましょう。
「わざわざ蒸して、さらに天日干しなんて面倒くさい」という方は、レンジを使ってみてください。
晴れた日の朝、薄切りにしたしょうがをレンジで2〜3分ほど温めて、ざるにのせて日の当たる窓辺に置けば、たった一日で完成します。
エアコンの前にザルを置いて、そのまましばらく放っておいても。
完全に乾かして乾燥剤を入れたビンなどで保存すれば、1年くらい楽しめます。
蒸ししょうがの紅茶
【材料】
しょうが...適量
紅茶の葉...適量
【作り方】
① しょうがは皮付きのまま薄切りにし、湯気の上がった蒸し器で3分蒸す。
ザルに上げ、カラリと乾くまで天日に干す。
密閉できる容器に乾燥剤とともに入れて保存する。
② ポットに茶葉とともに好みの量の蒸ししょうがを入れ、熱湯をそそぐ。
好みではちみつを入れる。
症状別や季節に合わせた70の薬膳レシピを集めた料理本。食材図鑑など薬膳の基本が身に付きます