大人世代にとって、髪の悩みは尽きないもの。いろいろ試行錯誤してみても、コンプレックスは消えず、解決策が見いだせない...。そんなあなたに今回お届けするのは、誰でもすぐにできる簡単で挑戦しやすいテクニック。きっと役立つヒントが見つかるはずです。
日常生活編
Q.1日に何本くらい抜けたら気にすべきですか?
A.200本以上抜けたら要注意。
一般的な人間の髪は約10万本。
健康な状態でも1日に50~100本は抜けます(生理的脱毛)。
1日200本以上抜ける場合は、頭皮にトラブルがある可能性が考えられます。
枕や床が髪の毛だらけだったり、大量の脱毛が何日も続くなら注意しましょう。
Q.白髪染めを使ったらかゆくなりました。原因や注意点は?
A.頻繁に行うとリスクが高まります。
かぶれ(皮膚炎)の原因は染毛剤に含まれる酸化染料。
市販品でも美容室でも、一度かぶれると体の免疫機能が「異物」だと認識するので、時間をあけて使っても再びかぶれます。
過度の毛染めは控え、症状が出たら早めに皮膚科へ。
Q.髪に良い食べ物、悪い食べ物を教えてください。
A.たんぱく質や亜鉛のほか脂質や糖質もバランス良く。
髪はケラチンというたんぱく質でできているので、肉、魚、大豆製品のほか、不足すると脱毛しやすくなる亜鉛やビタミンA・B群、鉄などをバランス良く摂ることが大切です。
「海藻で毛が太くなる」は迷信。
摂り過ぎると金属アレルギーが出る人もいるので注意を。
脂肪の摂り過ぎ、辛いものなどの刺激物は避けましょう。
Q.夏は紫外線による髪の傷みや日焼けが気になります。
A.頭皮は髪を支える大事な土台。帽子などで守ります。
帽子で頭皮と髪を守るほか、頭皮には専用のUVケアスプレーを使うのもいいでしょう。
この時季は、毛穴から出る皮脂量の乱れなどによる「脂漏性皮膚炎」もよく見られます。
頭皮や耳の後ろが赤くなったり、皮膚が細かくはがれ落ちたりしますが、皮脂を気にして洗い過ぎるのは禁物。
かえって頭皮のバリア機能が弱まってしまいます。
【まとめ読み】特集「『白髪』『薄毛』の悩みを解決」記事リスト
取材・文/岡田知子 イラスト/糸井みさ