「水ぶきでゴシゴシ往復」はNG? やってしまいがちな「除菌掃除の間違い」とは

自宅の除菌やウイルス対策、皆さんどうされていますか? しっかりやってるけど、本当に正解かわからない...という人もいるのではないでしょうか? そこで、コロナ対策から洗濯物、食中毒の防止まで、各専門家の先生にお聞きしてきました。今回は、医療環境管理士の松本忠男(まつもと・ただお)さんに「家の中を清潔にする正しい掃除の方法」について教えていただきました。

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掃除の前にまず洗浄を

「まずはからぶきでハウスダストを除去、汚れが残ったら洗剤で洗浄する。それだけで、ウイルスや菌の数は十分減らせます」というのは、長年病院の清掃指導に携わる松本忠男さん。

最近エタノール消毒が注目されていますが、医療現場でさえも「消毒」の前に「洗浄」で汚れを落とすのが基本。

「逆に、ほこりや手あかで汚れた場所にエタノールを吹きかけ、ゴシゴシふいたら、汚れとともに病原体を塗り広めることになりかねません」。

このゴシゴシ力を入れる動作は、汚れを拡散させるだけ。掃除機やフロアモップかけの際も、優しく静かに、を心がけましょう。

やってしまいがちな掃除の間違い

× NG
① 家中エタノール消毒をしている
② ふき掃除は水ぶきで、ゴシゴシ往復する
③ 掃除機・ワイパーは力を入れて前後に動かしてかける
④ 掃除中は窓を開けて換気。終わったら窓を閉める

◎ OK
① ほこりをからぶきするだけで十分
② からぶきで、一方向にさっとふく
③ 強く動かすと汚れが飛び散るだけ。静かに、ゆっくりかける
④ 掃除後20分がほこりが舞うピーク。掃除後に窓を開ける

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掃除機
多くの掃除機は、押し出す動作よりも引き寄せるときに多くのほこりをかき集めるため、手前にゆっくりと引くようにかける。

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ふき掃除
からぶきで、一方向に静かにゆっくりとふく。水ぶきで多方向にゴシゴシふくと、湿気と雑菌を含んだほこりを塗り広げてしまう。

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取材・文/阿部桃子 イラスト/岡本典子

 

<教えてくれた人>

医療環境管理士
松本忠男(まつもと・ただお)さん
ダスキンヘルスケアを経て、亀田総合病院などで清掃管理者として現場のマネジメントに従事。現場で体得したノウハウを医療・介護施設等に提供している。著書に『ウイルス・カビ毒から身を守る!』(扶桑社)ほか。

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ウイルス・カビ毒から身を守る!

松本忠男扶桑社

感染予防のプロとして32年以上、病院の環境衛生に携わってきた松本忠男さんが、ウイルス対策として「正しい掃除」についてまとめた一冊。人の動き・温度・湿度等のエビデンスに基づき、家庭内でも特に病原体が集まりやすいスポットを明らかにし、それらを確実に除去する掃除術を詳しく解説してくれています。

この記事は『毎日が発見』2020年7月号に掲載の情報です。
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