「好き」と「ラク」を着回して。医学博士の「ストレスが消える服選び」

日々の暮らしや仕事でイライラ...それ、消したいと思いませんか? そこで、「行動の習慣化でストレスは消せる」という医学博士・矢作直樹さんの著書『あらゆるストレスが消えていく50の神習慣』(ワニブックス)から、心が穏やかになる「日々の暮らしの方」のヒントをお届けします。

「好き」と「ラク」を着回して。医学博士の「ストレスが消える服選び」 神の習慣(4).jpg

気に入った服とラクになれる服を繰り返し着る

皆さんは何着ぐらい洋服を持っていますか?

そのうち、よく着る服はどれですか?

何回も着ている服が、あなたにとって心地いい服です。

あなたの気分がラクになれる服なのです。

勤め人の方は毎日スーツを着ていると思いますが、休みの日はどういう格好をしていますか?

その中でも、気に入った服は繰り返し着ると思います。

ですから、仕事着の他にはたくさん服を持つ必要はなく、気に入った服を繰り返し着ればいいと思います。

私が現役のときは仕事着(ユニフォーム)をそのまま私服にしていました。

夏は半袖・Vネックで、緑色のユニフォーム。冬はその上に白衣を着ていました。

病院に住んでいましたので、朝起きたらその恰好をして、一日中過ごしていました。

ちなみに、ユニフォームや白衣は支給されるので、洋服代はほとんどかかりませんでした。

「ずっとその恰好では、リラックスできないのではないですか?」と心配されたこともありましたが、不精な私は一日中同じ格好をしていればよかったので、とてもラクでした。

ビジネスマンの友人は「スーツを脱いで、ネクタイを外さないとリラックスできない」と言っていましたが、そういう人も多いかと思います。

そうであるなら、なおのこと、リラックスできる服を選べたらいいですね。

今、私は自由業ですから、家にいるときはラクになれる服を着ます。

主に、スポーツ用品店で買ったズボンやシャツが多いです。

山の散歩や自転車用の服を普段でも愛用しています。

スポーツ用に作られた服は機能的で丈夫です。

私はボロボロになるまで何年も着ています。

おかげさまで、体形も変わらないので、長いものは三十年以上着ています。

服装に興味があって、おしゃれな人は、毎年服を買い替えるそうですが、それはそれでいいと思います。

ただ、ほとんど着もしない服を買わないことです。

衝動的に買って、あまり着ないでタンスの中......というのはお互いの不幸です。

リサイクルに出すなどして、着ない服は断捨離をおすすめします。

「あの服を着ないともったいない」と思うことは、ストレスにもつながりかねません。

もちろん、あまり着ないけれど、気に入っている服は捨てる必要はありません。

人には思い出というものがあるからです。

私が高校を卒業したときに、母がとても高いシャツを買ってくれたことがありました。

家計が厳しいことを知っていたので、「ずいぶん高いシャツだね」と思わず心配してしまいました。

すると、母は「いいものは長く着られるから、かえって安くつくのよ」と答えてくれました。

それから、何回も着ていますが、そのシャツはまだ現役です。

また、知人に「ずいぶんネクタイが長いですね」と言われたことがありましたが、そのときは父のネクタイをしていました。

時代遅れだったかもしれませんが、私は気に入っているネクタイです。

人間は自分が気に入ったもの、心地いいもの、ラクな気分になれる服を着ると、一日が心穏やかに過ごせます。

ちょっとでも、違和感がある服は無理して着ないことです。

もし、とっても気に入った服があるなら、二つ買って、洗濯しながら、毎日着てみてもいいかもしれません。

服と同じで、靴も心地いい毎日を過ごすためには大切なものです。

仕事では男性は革靴、女性はヒールを履く人も多いようですが、どこか痛さがあったら、よくないと思います。

もちろん、身体に悪いことは言うまでもありません。

足元の窮屈さは、姿勢のゆがみや、歩き方のゆがみを生みます。

心身の健康は、まず、きちんと元気に歩けることからです。

ストレスが自然と消えていく「50の神習慣」記事リストはこちら!

「好き」と「ラク」を着回して。医学博士の「ストレスが消える服選び」 091-H1-kamishukan.jpg東京大学名誉教授で医学博士の著者が厳選した、ストレスフリーになれる「50の行動」が提案されています

 

矢作直樹(やはぎ・なおき)
1956年、神奈川県出身。東京大学名誉教授、医学博士。1981年、金沢大学医学部卒業。1999年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および同大学工学部精密機械工学科教授。2001年、東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および同大学医学部附属病院救急部・集中治療部部長。2016年3月に任期満了退任。続編となる『「死」が怖くなくなる50の神思考』が2020年3月14日に発売。詳しくは「矢作直樹公式サイト」で!

091-H1-kamishukan.jpg

あらゆるストレスが消えていく50の神習慣

(矢作直樹/ワニブックス)
行動が変われば、心も変わる!ほんのちょっとだけ日々の行動を変えてみると、心が穏やかになってストレスフリーに。紹介されている「50の習慣」は、少し意識すれば誰でも簡単にできること。なんだかいつもイライラしてしまう人は、この本を読む習慣から始めてみては?

※この記事は『あらゆるストレスが消えていく50の神習慣』(矢作直樹/ワニブックス)からの抜粋です。
PAGE TOP