日々の暮らしや仕事でイライラ...それ、消したいと思いませんか? そこで、「行動の習慣化でストレスは消せる」という医学博士・矢作直樹さんの著書『あらゆるストレスが消えていく50の神習慣』(ワニブックス)から、心が穏やかになる「日々の暮らしの方」のヒントをお届けします。
気に入った服とラクになれる服を繰り返し着る
皆さんは何着ぐらい洋服を持っていますか?
そのうち、よく着る服はどれですか?
何回も着ている服が、あなたにとって心地いい服です。
あなたの気分がラクになれる服なのです。
勤め人の方は毎日スーツを着ていると思いますが、休みの日はどういう格好をしていますか?
その中でも、気に入った服は繰り返し着ると思います。
ですから、仕事着の他にはたくさん服を持つ必要はなく、気に入った服を繰り返し着ればいいと思います。
私が現役のときは仕事着(ユニフォーム)をそのまま私服にしていました。
夏は半袖・Vネックで、緑色のユニフォーム。冬はその上に白衣を着ていました。
病院に住んでいましたので、朝起きたらその恰好をして、一日中過ごしていました。
ちなみに、ユニフォームや白衣は支給されるので、洋服代はほとんどかかりませんでした。
「ずっとその恰好では、リラックスできないのではないですか?」と心配されたこともありましたが、不精な私は一日中同じ格好をしていればよかったので、とてもラクでした。
ビジネスマンの友人は「スーツを脱いで、ネクタイを外さないとリラックスできない」と言っていましたが、そういう人も多いかと思います。
そうであるなら、なおのこと、リラックスできる服を選べたらいいですね。
今、私は自由業ですから、家にいるときはラクになれる服を着ます。
主に、スポーツ用品店で買ったズボンやシャツが多いです。
山の散歩や自転車用の服を普段でも愛用しています。
スポーツ用に作られた服は機能的で丈夫です。
私はボロボロになるまで何年も着ています。
おかげさまで、体形も変わらないので、長いものは三十年以上着ています。
服装に興味があって、おしゃれな人は、毎年服を買い替えるそうですが、それはそれでいいと思います。
ただ、ほとんど着もしない服を買わないことです。
衝動的に買って、あまり着ないでタンスの中......というのはお互いの不幸です。
リサイクルに出すなどして、着ない服は断捨離をおすすめします。
「あの服を着ないともったいない」と思うことは、ストレスにもつながりかねません。
もちろん、あまり着ないけれど、気に入っている服は捨てる必要はありません。
人には思い出というものがあるからです。
私が高校を卒業したときに、母がとても高いシャツを買ってくれたことがありました。
家計が厳しいことを知っていたので、「ずいぶん高いシャツだね」と思わず心配してしまいました。
すると、母は「いいものは長く着られるから、かえって安くつくのよ」と答えてくれました。
それから、何回も着ていますが、そのシャツはまだ現役です。
また、知人に「ずいぶんネクタイが長いですね」と言われたことがありましたが、そのときは父のネクタイをしていました。
時代遅れだったかもしれませんが、私は気に入っているネクタイです。
人間は自分が気に入ったもの、心地いいもの、ラクな気分になれる服を着ると、一日が心穏やかに過ごせます。
ちょっとでも、違和感がある服は無理して着ないことです。
もし、とっても気に入った服があるなら、二つ買って、洗濯しながら、毎日着てみてもいいかもしれません。
服と同じで、靴も心地いい毎日を過ごすためには大切なものです。
仕事では男性は革靴、女性はヒールを履く人も多いようですが、どこか痛さがあったら、よくないと思います。
もちろん、身体に悪いことは言うまでもありません。
足元の窮屈さは、姿勢のゆがみや、歩き方のゆがみを生みます。
心身の健康は、まず、きちんと元気に歩けることからです。
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東京大学名誉教授で医学博士の著者が厳選した、ストレスフリーになれる「50の行動」が提案されています