日々の暮らしや仕事でイライラ...それ、消したいと思いませんか? そこで、「行動の習慣化でストレスは消せる」という医学博士・矢作直樹さんの著書『あらゆるストレスが消えていく50の神習慣』(ワニブックス)から、心が穏やかになる「日々の暮らしの方」のヒントをお届けします。
自動販売機では水を買う
日本には至るところに自動販売機があります。
海外ではあまり見かけませんので、これも治安が良い証明の一つです。
また、いつも売り切れがないように補充されていることに、感心してしまいます。
夏はコールドで、冬はホットの飲み物が、いろいろ取り揃えてありますが、私が買うものは夏でも冬でも水です。
よほど寒いときには温かいお茶を買いますが、冬にはホットのお湯、つまり白湯(さゆ)が売っていればいいなと思います。
私が主に水を買うというと、何かとてもストイックに見えるかもしれません。
でも、その理由はとても単純で、「水が美味しい」と思うからです。
また、のどの渇きには一番水が効ききますね。
食事のときも、水だと料理の味の邪魔をしません。
ランニングの後の水は最高です。
やはり、人間の体の七割は水分ですから、水分の補給には水が一番です。
スポーツの後にすぐビールを飲む人もいますが、まずは一杯の水を先に飲むことをおすすめします。
でも、カフェで一服というときは、私はよくココアを頼みます。
こちらは水分の補給というより、嗜好品として、楽しみます。
ココアが好きなのは、趣味の山と関係しています。
山へ入るときは、荷物を極力少なくすることが鉄則です。
特に学生時代は長く山へ入っていたので、食料は極力軽いものにしていました。
いろいろ試した結果、オートミールとココアが定番になりました。
その二種類は乾燥状態で持ち運べて、食べるときは雪を溶かした鍋に入れるだけです。
ですから、朝と夜、ほとんどそればかり食べて、飲んでいたのです。
また、自転車で長く移動するときも、途中で食事はしませんでした。
やはり、胃に食べ物が入ると、身体が重くなるからです。
ですから、小腹が空いたときは、ボトルに入れたココアを飲んでいました。
ココアを飲むと、水分と糖分と両方を一度に補給できます。
そんな原体験があるので、ココアを楽しむことも多いのです。
このように、単純に水分補給のためか、嗜好品として楽しむためか、その目的によって飲むものは変わってきます。
私があまりおすすめしないのは、目的もなく、なんとなくだらだらと飲むことです。
特に、自動販売機で缶コーヒーや甘い炭酸飲料水などを気軽に買って、一日二~三本飲んでいたら、それだけで糖分オーバーです。
「コーヒーを飲むと仕事のストレスが軽減される」
「炭酸水を飲むとイライラもスカッと飛んでいく」
という方もいるかもしれません。
一切飲まないほうがいいとは言いませんが、自動販売機で甘い飲み物を買う習慣がある人は、健康のためにも、少し控えたほうがいいでしょう。
水が美味しいと思えるのは、幸せです。
ときどき、「私はあまり水を飲みません。どうせ飲むなら、コーヒーとかコーラとかビールとか味があるほうがいいじゃないですか」という人もいますが、水にもしっかり風味があります。
その風味がわからなくなるほど、現代人は感覚が鈍くなっているのかもしれません。
心の問題を解決するときに、「日頃から五感を大切に使いましょう」と私はアドバイスしています。
水の味覚を感じるほど、五感を研ぎ澄ますことができたなら、心も少し軽やかになっている証かもしれません。
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