日々の暮らしや仕事でイライラ...それ、消したいと思いませんか? そこで、「行動の習慣化でストレスは消せる」という医学博士・矢作直樹さんの著書『あらゆるストレスが消えていく50の神習慣』(ワニブックス)から、心が穏やかになる「日々の暮らしの方」のヒントをお届けします。
スマホを枕元に置かない
私はずっと普通の携帯電話を使っていましたので、実はスマートフォン(以下、スマホ)に替えたのはつい最近になってからです。
まだ、そんなに使いこなしていません。
ですから、愛用している人の気持ちが正直わからないところがあります。
電車の中はもちろんのこと、歩きながらスマホを見ている人が多いことに驚きを禁じえません。
多くの人が中毒のようにスマホから離れられないことは知っています。
皆さんの手にスマホがいつもくっついていることから、私は「人工臓器」と呼んで揶揄しているぐらいです。
スマホ中毒の弊害はもう多くの人が指摘しているところだと思います。
ですのでここでは「どうしたら中毒から解放されるか」を考えたいと思います。
まず、スマホを目覚まし時計代わりにするのをやめてみてはいかがでしょう?
おそらく多くの人がベッドに入ってからもスマホの画面を見つめ、眠りに入るときも枕元にスマホを置き、充電をしていると思います。
そして、目覚まし時計として使うと、朝起きて最初に触るものさえもスマホになるのです。
できれば、寝室ではない離れたところに置くのはいかがでしょう?
例えば、玄関や洗面所はいかがでしょうか。
見えるところにあるから、触るのです。
まずは、物理的に遠ざけることは効果的な対処法だと思います。
これで、一つ習慣が変わります。
次は移動の電車の中です。
今では新聞や本を読む人をとんと見なくなりました。
漫画雑誌も同様です。
学生もサラリーマンも高齢者も、スマホを操作しています。
もちろん、仕事で使っている人もいると思います。
メールチェックや調べものです。
そういう方は、使い終わったら「仕事は終わり」と心の中でつぶやいて、区切りをつけましょう。
区切りを付けずに、だらだらとネットやSNSなどに流れないことが大切です。
私はよく人間観察をしています。
まさに、スマホをしている人などを観察しているのです。
楽しそうな顔をしているのならいいですが、たいていの人は無表情で、顔を下に向けています。
首がカクッと曲がっていて、苦しそうな体勢です。
他人のそんな姿を見ていると、そういう習慣は良くないな、とつくづく思うはずです。
「人の振り見て我が振り直せ」とはよく言ったものです。
もし、スマホを触るのならば、せめて美しい姿で操作したいものです。
しかし、どんなに美しい姿でも長時間は禁物です。
友人の十代のお嬢さんはスマホを持ちすぎて、右の小指が曲がったそうです。
もったいないことです。
また、せっかくの休みの日なのに、スマホをいじってあっという間に時間が経ってしまったという人もいるかと思います。
もちろん、今日はこの動画を見ようとか、ネットで買い物をしようとか、目的がはっきりしていればいいのです。
問題は、だらだらと続けてしまうこと。
こんなときも、電車の中での対処法と同じです。
「はい、終わり」と心の中でつぶやきましょう。
家にいるのでしたら、声に出してもいいかもしれません。
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