学生服はなぜ「自宅で洗うべき」なの? 意外と知らない「ドライクリーニング」の仕組み

劇団四季などの衣装クリーニングを手掛け、今話題になっているプロ集団・洗濯ブラザーズ。「正しい洗濯をすれば、自宅でほとんどのものが洗える」という彼らの著書『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)から、「正しい洗濯のやり方と知識」をお届けします。

pixta_24417587_S.jpg

汗の汚れはドライクリーニングでは落ちない

クリーニングに出すべきもの。

皮革、レーヨン、キュプラ、アセテートなど。

すべてに共通するのはなんでしょう?

水に弱いことです。

水で洗えないものは、ドライクリーニングをしなければなりません。

ところで、このドライクリーニングとはなんなのか、ご存じですか?

ドライという名称どおり、水を使わずに洗う技術です。

水の代わりに、石油系の溶剤を使います。

生地をなるべく傷めたくない服にも、ドライクリーニングは適しています。

なぜかというと、水で洗うと、多かれ少なかれ繊維にダメージを与えるからです。

石油系の溶剤というと刺激が強そうですが、じつは水のほうが生地に対する影響が大きいのです。

じゃあ、やっぱりドライクリーニングのほうがいいのかというと、そうとも言えません。

ちょっと専門的な話になりますが、石油系の溶剤は油(油性)の汚れは落とせますが、水(水溶性)の汚れは落とせません。

水の汚れとは、たとえば汗です。

汗の汚れは、ドライクリーニングでは落ちないのです。

だからこそ、学生服は家で洗ってほしいのです。

学生服の汚れと臭いは、ほとんど汗によるものではないでしょうか?

これに対してはドライクリーニングでは意味がなく、家の洗濯機で洗ったほうがよっぽどキレイになります。

最近は、ドライクリーニングでは汚れが落ちないことを知って、クリーニング屋に水洗いをお願いする人が増えています。

でも、やっていることは家庭と同じです。

業務用の大きな洗濯機を使うだけの違いです。

洗濯物によってはドライクリーニングで油の汚れを取ってから、水洗いで汗の汚れを落とすケースもあります。

ドライクリーニング後の服の重さと、そのあとに水洗いした服の重さを測ってみたことがあります。

水洗いしたほうが軽くなっていて、それが結構な違いで、びっくりしました。

つまり、ドライクリーニングをしても、汗などの汚れがたくさん残っているということなのです。

クリーニング屋の洗濯は家でもほとんどできます!

意外かもしれませんが、クリーニング屋には家庭用の普通の洗濯機も置いてあります。

家庭用とまったく同じウォッシュタブ(洗い桶)もあって、手洗いもしています。

つまり、ドライクリーニング以外は、家庭と同じことをしているのです。

クリーニング屋じゃないとできないことというのは、みなさんが思っているより少なくて、要するに水に弱い衣類を洗う場合だけなのです。

汗の汚れのついた学生服や、ワイシャツ、ダウンジャケット、セーターなどは、積極的に家で洗ってみてください。

あなたのやり方は大丈夫?「間違いだらけの洗濯術」記事リストはこちら!

089-H1-rakusuruhuku.jpg11の○×クイズであなたの洗濯方法を今すぐチェック!洗濯機活用術や乾燥テクニックなどプロのノウハウが詰まっています

 

洗濯ブラザーズ(せんたくぶらざーず)

茂木貴史、茂木康之、今井良の3人で結成。毎日の洗濯を楽しくハッピーにするための活動をするプロ集団。横浜のクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」を経営し、劇団四季、シルク・ドゥ・ソレイユ、クレイジーケンバンドなどの衣装クリーニングを行う。また、オリジナルのナチュラル洗剤を開発し、好評を博している。

◆洗濯ブラザーズ 公式サイト

◆洗濯ブラザーズが正しい洗濯術を動画解説!「間違いだらけの洗濯術クイズ」

 

shoei.jpg

『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』

(洗濯ブラザーズ/アスコム)

「生乾きの臭い」「黄ばみ」「シワ」「シミ」などの洗濯の悩みは、間違った洗い方が原因だった!? その悩み、すべて洗濯ブラザーズ式の洗濯術で解消できます。服を傷めず長持ちさせられ、クリーニング代を大幅に節約できる洗濯術は、家事と家計に大改革をもたらします。

※この記事は『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(洗濯ブラザーズ/アスコム)からの抜粋です。
PAGE TOP