日本酒を醸造する過程でアルコール発酵したもろみを圧搾しますが、その際に出る副産物が酒かすです。いわば搾りかすですが、じつは酒かすは栄養が豊富で、調味料としても大活躍! 管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに、『酒かすディップ』を活用した鍋レシピについて教えてもらいました。 ※酒かすディップの作り方は最後にご紹介しています。
豚肉とにらのキムチかす鍋
1人分289kcal/塩分2.0g
豚肉は牛肉と同じように高たんぱく食材ですが、決定的な違いはビタミンB1の含有量が非常に多いことです。ビタミンB1は代謝力をアップ。体の疲れを翌日まで残しません。
材料(2人分)
白菜キムチ...100g
豚もも肉(しゃぶしゃぶ用)...200g
木綿豆腐...1パック
にら...1束
酒かすディップ...大さじ2
水...11/2カップ
めんつゆ(3倍濃縮)...大さじ1
作り方
①豆腐は横四つに切る。にらは7㎝長さに切る。
②鍋に水と酒かすディップ、めんつゆを入れて火にかける。
③煮立ったら、白菜キムチ、豚肉、豆腐、にらを入れる。
④中火で5分煮て、火が通ったものから汁ごと取り分けていただく。シメに切り餅(分量外)を加えて煮てもおいしい。
えびとキャベツの酒かす鍋
1人分128kcal/塩分0.7g
えびに含まれるタウリンは悪玉コレステロールを排出する健康成分。また、えびの赤色・アスタキサンチンは抗酸化力が高く、お肌の老化を防ぎます。
材料(2人分)
無頭えび...15~16尾
キャベツ...4枚
酒かすディップ...大さじ2
水...11/2カップ
しょうがのすりおろし...小さじ1
ゆず(二つに切る)...1個
作り方
①えびは背わたを取り、殻をむく。キャベツは5㎝角に切る。
②鍋に水と酒かすディップを入れて火にかける。
③煮立ったら①を入れ、中火で2~3分煮る。
④しょうがをのせた皿に汁ごと取り分けて、ゆずを搾っていただく。
酒かすディップの作り方
大さじ1あたり19kcal/塩分0.4g
冷蔵で1カ月、冷凍で2カ月保存可能
材料(作りやすい分量/できあがり大さじ14)
酒かす...100g
水...大さじ4
塩...小さじ1
砂糖...大さじ1
作り方
①酒かすを小さめに手でちぎって耐熱ボウルに入れ、水を加える。
②ふんわりとラップをし、電子レンジ600Wで2分加熱する。
③取り出して泡立て器でよく混ぜ、滑らかにする。
④滑らかになったら塩、砂糖を加えてさらに混ぜる。