「目次」も「あとがき」も飛ばす!簡単にできる読書時間の短縮法

老後のためにと投資関係の本を買い、ちょっと読んでは積み上げる...それ、時間もお金も無駄にしていませんか?そこで、「1冊30分で3回読む」という新しい読書法がまとめられた『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(上岡正明/アスコム)から、本の内容を「知識と実益にする読み方」のメソッドを毎日連載でお届けします。

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目次は読まなくていい

一般的な速読術や読書術でよくあるのが、「目次」をしっかりと読んでいくと良いという方法です。読書好きな方なら、一度は目にしたことがあるおきまりなパターンです。

でも、「はたして本当かな」と長年、高速読書を続けてきた私は思ってしまいます。目次をきちんと読めば、内容の配置や、章立ての構造が事前に理解できて、速読や本の理解につながる。一般的にはそれが目次にしっかり目を通す理由らしいのです。たしかに、ごもっともに思えます。でもこれって、あんがいムダな作業です。

いったい、どういうことでしょうか。

目的をきちんと持って読めば、正直、目次なんか読む必要はありません。いろいろ速読の本を読むと、「目次を見ましょう」「そのあとは、あとがきを読みましょう」と書いてあります。

けれども、それを真に受けて読むと、時間がかかってしかたありません。なぜかというと、目次に書かれている大見出しも小見出しのタイトルも、全部、本の中に書いてあるからです。本を読めば自然と目次も読めます。それを、わざわざ目次だけを時間をかけて読んでも、すごく手間だし、時間がもったいないのです。

では、書店に並んでいる多くの速読の本が、なぜ「目次が大切だ」と主張しているのかというと、全体像を把握したほうが内容を予想しながら読めるからです。内容やテーマを事前に捉えて、ある程度の目星をつけて、あとは目だけを動かして把握する。その一連の動作を補助するために、そう言っているのだと思います。

その本のテーマを見つけ出す。そのために、目次から理解しようというわけです。しかし、はじめから自分の人生でどう活かすかを、アウトプットノート(著者考案の読後作業用ノート)や手帳に書き出していれば、目次をそもそも読む必要がなくなります。

他人が構成した目次から、自分が本を読む目的やテーマを見つけ出そうとするのは、あまりに他人まかせすぎると思いませんか。本当に自立した読書を目指すのであれば、まず自分で紙に書き出す。それから、その目的に沿って本を読むことが大切になります。

つまり、高速読書では目次のページは基本的には飛ばします。私もそうしています。これで、まずはスタートの時間を短縮できます。

あとがきも、基本的には読まなくていい

つぎは、「あとがき」についてです。これも、あとがきには著者の考えが集約されている。だから、最初に読みましょうというメソッドがあまりに多くて驚きました。

たしかに「あとがき」で答えが見つかることもあります。しかし、ほとんどのケースで、それは稀です。基本的に、あとがきは本文で書かれた内容を、著者の語り口で補完するか、簡単に要約してまとめているだけです。

つまり、本文と重複した内容であることが多いのです。そういった自分の目的にそぐわない箇所は、ざっと目を通して必要ないと思ったら飛ばしてしまっても大丈夫です。

著者の自慢話や、身内への感謝なども同じです。読まなくても本の内容は十分に理解できます。でも、普通の人だと読んでしまいますよね。

しかし、私は違います。「この本を書くときに、お世話になったコンサルティング会社の田中さん」と書かれていたら迷わず飛ばします。

そこに、読むか読まないかの判断の余地はありません。自分の目的や願望が明確だと、自然とそうなります。

ただ、誤解してほしくないのはその理由です。著者みずからが書くこと自体は、とても良いことだと思っています。書かれた方もうれしいはずです。私も自分の著書で社員に感謝の言葉を述べたことがあります。

ただ、著者はそれを「あなた」に言っていない。執筆を支えた妻やそのご子息、お世話になった編集者や友人に向けて書いているわけです。であれば、あなたが読む必要はありません。これで、読む前からすでに、十数ページがすでに高速読書の対象から外れます。

読む価値のない箇所はどんどん読み飛ばせ!

どんどんいきましょう。今度はイラストや図表です。基本的に本のイラストや図表は本文の内容を補完するためのものです。つまり、書かれている文章も内容も、ほぼ本文のものと一緒です。

これはイラストや図表を作成する際に、本文から構成する文章を抜粋しているからです。そのため自然と本文を要約したような文字となるのです。もちろん、イラストや図表をすべて否定するわけではありません。

例えば仕事の手順などのプロセスをしっかりと理解したり、難しい公式をイメージで覚えようとすれば、図表で頭に入れたほうが効果的です。

しかし、すでに本文を読んで内容が十分理解できているのであれば、これらもすべて読み飛ばして問題ありません。理解ができている内容を図解で確認しても、それ以上の効果は期待できません。これで、ジャンルにもよりますが、多い場合で全体の3分の1があなたの読む対象から外れます。

もっとも、少し驚かれた読者の方もいるかもしれません。しかし、高速読書ではその内容が果たして読む価値があるのか、という判断が常に必要です。

結局、すごく大事な考え方ですが、すべてを大切だと思う人は、すべてが大切に見えてしまう、ということです。この視点が脳を最大限に活用する高速読書には必要で、自分の目的や願望を持つことの最大の理由になります。

目的が明確になればなるほど、すべてが大事に見えなくなる。必要でないものがわかる。

何が大切で、何が大切じゃないかを先に決める。こうすることで、脳の記憶力を最大限に活用しながら、誰でも、らくらくと速く読めるようになります。

速く読める上に覚えられる!「高速読書」記事リストはこちら!

041-shoei.jpg4章にわたって高速読書のやり方から自身に起こる変化までを解説。最も重要なアウトプットの方法は本書で!

 

上岡正明(かみおか・まさあき)

1975年生まれ。日本脳科学認知心理協会理事。株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役社長。多摩大学大学院情報経営学科修了(MBA)。多摩大学客員講師。脳科学的なアプローチから「高速読書」を考案して実践。脳科学と心理医学に基づくセミナーは人気を博し、常に2カ月先まで満員。

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『死ぬほど読めて忘れない高速読書』

(上岡正明/アスコム)

本を読みたいけど時間がない…そんなあなたに届けたい、頭に刻み込まれる高速読書術。トレーニングする必要もなく、誰でもできる。本を読んだその日から、本を読むスピードが一気に上がる!脳科学を基にした実践的なメソッドが盛だくさんです。

※この記事は『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(上岡正明/アスコム)からの抜粋です。

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