休日を有意義に過ごすと、仕事が効率化できるって知ってますか?大富豪を相手に執事サービスを提供してきた新井直之さんが言うには、世界の成功者たちは休み方が全く違うそうです。そこで、新井さんの著書『超一流、二流、三流の休み方』(あさ出版)から、成功者たちが実践する「疲れないためのコツ」を連載形式でお届け。休み方を見直せば、人生を底上げできるかもしれません。
仲間
三流 グチを言い合う仲間
二流 夢を語り合う仲間
超一流 肯定してくれる仲間
仲間と過ごす時間は楽しいものです。疲れたときに「久しぶりに会いたいな」と思うのも仲間がいてこそ。休日も仲間がいることで、さらに充実します。ところが、この仲間も相手によっては、モチベーションに大きな違いが出てくるのです。
たとえば、会社の同期など、気の合う者同士で集まったとします。最初はお互いの近況報告や趣味の話題で楽しく盛り上がっていても、最後はたいていグチの言い合いになってしまいます。鬱憤を晴らして、少しはストレス解消できますが、それでも晴れやかな気分にはなれません。
一方、仕事ができるビジネスパーソンは、自ら仲間を求めて外に目を向けます。積極的に交流会や勉強会に出かけ、仕事の理想や夢を語り合える仲間に出会って、人の輪を広げようとします。
私も何度かそんな交流会に参加したことがあります。参加者はさすがに意識が高く、二次会の居酒屋に移ってからも、熱く語りあっていました。でも、最後はたいてい「お互い頑張ろう」で終わり。
どんなに素晴らしい夢や理想も、語り合うだけならただの発表会です。前に進むことはなく、結局何もできない自分にマイナスの気持ちだけが残るでしょう。では、超一流はどうでしょうか。
超一流はつねに自分を肯定してくれる仲間と集まります。実際、彼らの会話を聞いていると、「今度こういう本を書こうと思うんだ」「すごいですね、絶対ヒットしますよ!」とか、「こんな新規事業を立ち上げるつもりだ」「正解だと思いますよ」などと、超一流の言葉を肯定する人ばかり。正直、「こんな人たちに囲まれて大丈夫なのか」と思ったこともあります。
しかし、それは超一流の立場を考えると納得がいきます。超一流は、どんな決断をしようとも、すべての責任は自分にあると思っています。それゆえ「この投資を進めるべきか」「会社のこの部門を縮小すべきか」といった重大な判断を前に欲しいのは、自分の背中を押してくれる言葉なのです。
おべっか使いという意味ではなく、つねに自分を後押しして、自分の能力以上の力を発揮させてくれる仲間を求めているのです。
もちろん、その言葉に押されて動いた結果、失敗することもあるでしょう。ただし、最終的に決断したのは自分自身。失敗しても自分で責任を取り、次につなげればいいのです。
私たちが1個の仕事の精度を上げている間に、超一流は10個を考え、実行に移さなくてはなりません。つまり、超一流にとっては立ち止まることがリスクです。
結果を出して、つねに前に進み続けるためにも、自分の実力以上の力を引き出してくれる、いわば「勘違いさせてくれる仲間」が必要なのです。
仲間とは、前に進むモチベーションを高めてくれたり、ときには手助けしてくれる存在です。そんな仲間がいれば、困難な仕事にも意欲を持って立ち向かえるようになるでしょう。
――良き仲間は休みを充実させる
休み方や体調管理方法など、46の項目で大富豪と呼ばれる人生の成功者と二流、三流を比較検証しています