休日を有意義に過ごすと、仕事が効率化できるって知ってますか?大富豪を相手に執事サービスを提供してきた新井直之さんが言うには、世界の成功者たちは休み方が全く違うそうです。そこで、新井さんの著書『超一流、二流、三流の休み方』(あさ出版)から、成功者たちが実践する「疲れないためのコツ」を連載形式でお届け。休み方を見直せば、人生を底上げできるかもしれません。
退社時間
三流 残業が当たり前
二流 定時ときどき残業
超一流 定時前でも即帰宅
定時を過ぎても、誰一人帰ろうとしない職場は多いようです。残業する理由はさまざまあるでしょう。
「仕事が多くて終わらない」
「残業代がほしい」
「上司や同僚を差し置いて一人だけ先に帰りにくい」
効率的に短時間で仕上げる人より、遅くまで働いている人のほうが「頑張っている」と評価される風潮もあり、多くの人にとって「残業は当たり前」となっています。ただし、無自覚に残業するのは、三流のふるまいです。
意識が高い人は、生産性にこだわります。退社時間から逆算して、決められた時間内に最大限の成果を出そうとします。できるだけムダな残業をしないように意識するのです。
ですが、これでは、まだまだ二流です。超一流は、就業時間なんて気にしません。成果を出すことが最優先。目的が達成できれば定時前でも帰宅します。その日にやるべき仕事が終わったら、14時だろうが15時だろうが、さっさと仕事を切り上げてスポーツジムで鍛えたり、趣味の時間にあててリフレッシュしたり、お客様と飲みに行ったりするのです。
実際、私の知り合いで、毎朝6時には出社している方がいます。通勤ラッシュを避けるために朝早く出社し、さっさと仕事を終わらせて、午後2時くらいには帰ってしまいます。ときには、会社の近くで明るいうちからビールを飲んでくつろぐこともあるそうです。
9~17時までの就業時間が3時間前倒しされているので、労働時間は変わりません。いわば"スーパーフレックスタイム"といったところでしょうか。つねに結果を出しているので、職場の誰もがその働き方を認めています。唯一、上司から「みんなの手前、夕方5時前に会社の近所で飲むのはやめてくれ」と言われたくらいだといいます。
優秀なトップセールスはたいてい「サボり上手」です。共用スケジュールに「お客様訪問」と入れながら、じつは喫茶店で優雅にコーヒーを飲み、来月の営業戦略を練っていたりします。今月の目標を達成してしまえば、直行直帰をフル活用してさっさと会社を出てしまう。しゃかりきに働いているわけではなく、ひょうひょうと遊んでいるように見えて、なぜかしっかりと結果だけは出している。こういう人ほど、就業時間に縛られないのです。
帰れるときはさっさと帰り、次の仕事に向けて英気を養う。定時までダラダラと時間をつぶすより、時間を有効的に使う。パフォーマンスが高まり、実績を積み上げていく考え方が大事です。
――サボリ上手ほど時間に縛られない
休み方や体調管理方法など、46の項目で大富豪と呼ばれる人生の成功者と二流、三流を比較検証しています