「リビ充家族」という言葉をご存知ですか? リビ充家族とは"リビング"を共有しながら、各々が"充実した時間"を過ごす家族を意味します。年々この"リビ充"思想が強まっており、過去にはリクルートの「トレンド予測」のひとつに"リビ充家族"が選ばれたことも。最近では、「家族が集まるリビングを作りたい」という話題が注目を集めています。
リビングの快適さや家族ルールがミソ?
相談を投げかけた女性は、夫と2人の子どもの4人家族。彼女は3LDKのマンションを購入したばかりで、リビングのレイアウト作りに奮闘中です。彼女が描く理想像は、子どもが大きくなっても家族が集まるリビング。そのためにはどのような工夫をすればいいのか、世のリビ充家族たちに意見を募りました。
寄せられたコメントには、「我が家では子ども部屋に鍵をつけない、パソコンやテレビはリビングだけに置いてる」「家族で座れる大きなソファを置いて、テレビの有料サービスを契約」「うちの場合は子ども部屋に勉強机を置かず、リビングで勉強させてた」「エアコンやこたつはリビングにしか置いてないので、みんな快適さを求めてリビングに集まる...」といった声が。
中には「子ども部屋でのゲームや漫画の持ち込みは一切禁止してる」「リビング以外での飲食は禁止」「子ども部屋では勉強・睡眠・着替えのみ」など、家族ルールを設けている人も多いようです。
多くの人が様々な工夫を凝らしているようですが、その一方では「問題はリビング作りじゃなくて家族の仲良し度だと思う」「中学生になるとスマホを覗かれたくない一心で部屋に籠っちゃう。快適なリビングを作るより、今までの親子関係の方が大事なのかも」という意見も上がっていました。
「一家団らんの理想の回数」は過去最多を記録!
"リビ充家族"を目指して奮闘する家庭は多いようですが、そもそも「一家団らん」を求める理由とは何なのでしょうか。
2018年に発表された「一家団らんに関する意識と実態調査」(「象印マホービン」調べ)では、既婚女性600名に向けてアンケートを実施。"一家団らんは週に何回あるのが理想ですか?"と尋ねてみたところ、全体の42.7%が「毎日」と回答しています。
ちなみに理想回数の平均は「週5.0回」という結果に。実は同テーマにおける調査は今回で4回目であり、過去にも同じアンケートが行われています。1982年の"一家団らんの理想の回数"は「週3.6回」、1994年は「週3.7回」、2006年は「4.1回」と年々上昇し、今回の「週5.0回」が過去最多の結果になりました。
いっぽう一家団らんの理想の回数を「毎日」とした理由については、第1位に「子どもの話を聞きたいから」がランクイン。次いで第2位が「家族が揃うことで絆が深められるから」、第3位には「家族が揃うのは当然だと思うから」と続いています。
一家団らんを求める家庭が増えている背景も、"リビ充"思想が強まる原因のひとつなのかもしれませんね。あなたの家のリビングには、毎日家族が集まっていますか?
文/藤江由美
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