ライフスタイルが昔と比べて大きく変化している昨今。自分が住む家は"賃貸か持ち家か"という議論が白熱して話題になっています。
40代男性が賃貸に住む理由とは?
以前放送されたラジオ番組「シンクロのシティ」(TOKYO FM)では、「僕が『賃貸』と決めた理由」をテーマに賃貸派の40代男性たちが登場。それぞれ、"自分が賃貸を選択したワケ"を明かしています。
品川で話を聞いた42歳の男性は「都心にいる間は賃貸でいこうかなと思います」「気分転換とかステップアップとかで、広いとこやイイとこに住みたいっていう思いはどこかにあります」とコメント。また、一戸建てを買う際のネックについて「時間がかかるというイメージ」と話しました。大きな額が動くので、適当にはできないし、自分のこだわりも取り入れたい、すると時間がかかりそうというイメージを持っているようです。
また、丸の内で出会った40歳の男性は「(一戸建てや分譲マンションを)買ってしまうと身動きがとれないというか...」「嫌でも気軽に出れないと考えると、賃貸のほうが困ったときの自由度が高いかな」とコメントしています。
この放送がネットで話題になると、SNSなどからは「俺も賃貸でいいかな。リゾート地に別荘なら欲しいけど」「来年の今日どうなってるか分からないのに、借金して何千万もの買い物はできない」「定年まで転勤があるから家買えないんだよねぇ」といった声が。
しかし一方で、「子どものころからずっと引っ越しばかりだったので、自分の拠点が欲しくてマンションを買いました」「ひとり身だと最終的に賃貸は厳しいかなぁ。年取ってくると 貸してくれなくなるので」「収入が無くなった後の家賃を考えると、持ち家もわりとアリな選択肢だったりする」「私は毎月の家賃という債務がいやなので戸建てを買いました」などの声も上がっていました。
「シンクロのシティ」は、この放送の告知と共にTwitterでアンケートを実施。その結果、「将来家を買いたい」が57%、「ずっと賃貸でいい」が43%という数値を記録しています。
子どもの誕生が持ち家を買うキッカケに!
以前、アットホーム株式会社が20~40代の子持ちサラリーマンを対象に「一生賃貸派と持ち家派の意識調査」を実施しました。(「一生賃貸派」とは、賃貸に住んでいる人の中で「今後、一生涯賃貸住宅に住み続けたいですか?」という問いに対して「ぜひ住み続けたい」か「どちらかというと住み続けたい」と回答した人のこと)
その結果、一生賃貸派が「一生賃貸がいいと思ったきっかけ」は"転勤"が1位、持ち家派が「持ち家を決断したきっかけ」は"子どもがうまれる・うまれた"が1位だったことが判明しています。
また「将来、家賃/住宅ローンが払えなくなるかもしれないという不安はありますか?」という質問には、一生賃貸派も持ち家派も4割程度が「はい」と回答。どちらも支払いの不安を抱えているのは変わらないようです。
度々話題になる「賃貸か? 持ち家か?」議論。正解はなく、それぞれのライフスタイルに合わせて選択していくものなのかもしれませんね。
文/藤江由美