またあるときは...
ユウさん「(小さな声で)音を立てないように入れるぞ〜。二人とも見て〜」
アララくん「すごいね!おとでなかったね!おとうさんやるねえ〜。へやきれいになった〜!」
まだ散らかっている部屋を見たユウさんは、「これがアララ的きれいの基準...正直きれいではない...でも...なんていうか、一緒にやってくれるのって一人孤独に片付けてたときより、嬉しいし気持ちがラクだな」と思ったそうです。
華子先生のアドバイス:大人の期待値を見直してみよう
親として、子どもに期待をまったくしないというのは、無理なことです。しかし、信じることと、子どもの年齢、能力、興味を無視した非現実的な期待をすることとは、違います。モンテッソーリ教育では、子どもを生まれつき能力のある力強い学習者として捉えており、子どもを信じているからこそ、自主性や興味を大切にしています。一方で、過度な期待は、大人の落胆につながり、子どもにとっては一方的に「不合格のレッテル」が貼られるため、成功体験につながりません。また、「こうあるべき」という期待は、子どもにとってはプレッシャーとなり、成長の妨げになります。大人同士でも、価値観に個人差があります。子どもに自分基準の完璧を求めず、自分の許容範囲をいかに子どもと一致させられるかを考えていきましょう。