もずくは、水溶性食物繊維をはじめ、さまざまなに栄養成分が豊富に含まれる優良食品。ストックしておけば手軽に食べられますが、マンネリなことも...。そこで今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子(むらかみ・さちこ)さんに「毎日食べたい!もずく酢にぴったりな食材」を教えてもらいました。
※この記事は月刊誌『毎日が発見』2022年8月号に掲載の情報を再構成したものです。
骨を作り生活習慣病の予防に働く
もずくには骨を作るために必要なカルシウムとマグネシウムが、バランス良く含まれています。
骨粗鬆症が気になる世代の味方です。
また、特有のぬるりとしたぬめり成分はフコイダンとアルギン酸からできている多糖類です。
フコイダンは水溶性食物繊維で、含有量は海藻類の中ではトップを誇ります。
体内では消化されずに大腸まで届き、悪玉コレステロールを排出したり、糖の吸収を抑えて血糖値の上昇を抑制する働きをします。
食物繊維が十分にとれていると腸内の環境も良くなり、便秘の解消にも役立ちます。
ただ、とり過ぎると消化不良を起こします。
健康に貢献してくれるもずくですが、ヨードが含まれているので食べ過ぎると甲状腺障害を起こす人もいます。
ヨードの1日の摂取量の上限は3mg 。
もずく酢1パック(60g)には約2・6mgのヨードが含まれているので、1日1パックを目安に食べると良いでしょう。
もずく酢なら酢の力も加わってカルシウムの吸収も良くなります。
もずく酢にプラス[part1]
みょうがの小口切り
1/2個分 16kcal/塩分0.8g
きゅうりの薄切り
大さじ1 17 kcal/塩分0.8g
なすの半月切り
(塩もみして固く絞る)
大さじ1 20kcal/塩分0.8g
ミニトマト
(へたを取って十字に4等分)
2個 19kcal /塩分0.8g
オクラの小口切り
1本分 21kcal/塩分0.8g
《市販のもずくの種類》
塩蔵もずく
3回ほど水を替えて洗い、たっぷりの水に30分浸ける。
乾燥もずく
水で戻すと25倍になる。
もずく酢
三杯酢や土佐酢などで味付けされている。1パックにヨード約2.6mg。
生もずく
すでに洗ってあるのでそのまま使える。