通勤時やカフェで!トップアスリートも実践する「イメトレ法」

「体の不調」や「老後の貯蓄」などの心配事は、誰もが抱えているはず。考えすぎて心の重荷を増やす、嫌なサイクルに陥ってしまっている人もいるかもしれません。そこで取り入れたいのが「禅の習慣」。今回は、google本社で禅の講義を行う話題の禅僧による、「心配を取り除くための"ちょっとした思考のクセや生活の習慣を変える方法"」について、連載形式でお届けします。

※この記事は『心配事がスッと消える禅の習慣』(松原正樹/アスコム)からの抜粋です。

pixta_17432589_S.jpg前の記事:「職場に居場所がないかも...」そんな時の「心の沈み」解消法/禅の習慣(11)はこちら

 

■禅の習慣
米国トップアスリートも実践するハッピーエンドのイメトレで不安に打ち勝つ

アメリカのプロバスケットボールリーグNBAの大スターだったコービー・ブライアントは瞑想をすることでも知られていましたが、彼に限らず、アスリートで瞑想を取り入れている方はとても多くいます。

瞑想にも種類があり、アスリートに人気なのはイメージトレーニングです。試合中のあらゆる事態をイメージし、その対応を考えておくことで、瞬時の判断を迷いなく行えるようになります。

何かにつけてネガティブな感情が優勢になり、電話が鳴るだけで悪い知らせではないかとビクビクしたり、心配をしすぎていつも30分以上前に約束の場所に着いてしまい時間をムダに浪費しているとか、自分の行動を変えていきたいときにもイメージトレーニングは有効です。

私は毎朝晩、二人の娘と一緒に座り、2~3分瞑想するのを日課にしています。朝の瞑想は心を落ち着けるというよりも、一日のスケジュールの確認がメインで、イメトレの要素が強いものになります。

娘たちの食事が済んだら歯を磨かせて、そういえば最近、下の子が歯磨きを嫌がるけど、もし嫌がったら先に着替えさせてしまおうかなどとイメージし、娘たちを送って行ったらメールをしてと、どんどんその日の予定を組み立てていきます。

歯磨きのように、うまくいかないであろうことが想定されるところでは、柔軟な対応ができるようにあらかじめ対策を考えておくと、実際に嫌がったときにもイライラすることなく、「やっぱり、そうきたね!」と笑顔で対応できます。

もし一日では長すぎてイメージするのが難しいときには、その日の中でいちばん気になることに照準を合わせてイメトレをしましょう。

毎日、宿題を嫌がる子どもと格闘しているなら、今日はこういう言い方をしてみようか。もしそれでこういう答えが返ってきたら......など、プランA・B・Cくらいを考えてみます。
事前に想定済みなので、いざそのときになればゼロサプライズ。

夫婦間で言い争いが絶えない場合などにもイメトレは有効です。パートナーからこういう言葉がきたら、売り言葉に買い言葉ではなく、今度はこういうふうにいってみよう、そんな想定をしておくと、その場で慌てることがなく、落ち着いて対応ができるようになります。

朝起きてすぐ、通勤や移動の車内で、カフェでコーヒーを飲みながら。スマホを見ていた時間をイメトレに変えるだけで、心配の種が少しずつ摘み取られていくでしょう。

 

次の記事「瞑想がアイデアの源に!googleの「SIYプログラム」とは?/禅の習慣(13)
アスコム」はこちら。

 

 

松原正樹(まつばら・まさき)

1973年、東京都生まれ。千葉・富津市のマザー牧場に隣接する臨済宗妙心寺派佛母寺住職。アメリカのコーネル大学東アジア研究所研究員。ブラウン大学瞑想学研究員。ベストセラー『般若心経入門』の著者で名僧の松原泰道を祖父に持つ。コーネル大学でアジア研究学の修士号、宗教学博士号を取得後、カリフォルニア大学バークレー校仏教学研究所、スタンフォード大学HO仏教学研究所を経て、現在に至る。グーグル本社で禅や茶道の講義をするなど、マインドフルネス界からも注目を集めている。ニューヨーク在住。アメリカと日本を行き来しながら、禅とマインドフルネスの橋渡し的存在として、国籍や人種、宗教を問わず人々の「心の救済」にあたっている。

616jd28IjFL.jpg

『心配事がスッと消える禅の習慣』

(松原正樹/アスコム)

ニューヨークを拠点にスタンフォード大学、コーネル大学、グーグル本社などで禅的な生き方、心をラクにする瞑想法を指導している、いまもっとも注目すべき禅僧のデビュー作。不安・恐れ・孤独感・心の苦しみがスッと消える「禅的生活」のススメが、分かりやすく丁寧に語られた話題の一冊です!

この記事は書籍『心配事がスッと消える禅の習慣』からの抜粋です

この記事に関連する「暮らし」のキーワード

PAGE TOP