空腹と睡眠による究極の食事法「8時間+8時間」ルールとは

「食べるとすぐ眠くなる」「疲れやすくなった」。こうした症状、もしかしたら「食べすぎ」のせいかもしれません。そこで今回は、医学博士・青木厚先生による話題の著書より、「空腹」の力を活用した食事法や、そのメリットについて6回にわたってお届けします。

※この記事は『「空腹」こそ最強のクスリ』(青木 厚/アスコム)からの抜粋です。

空腹と睡眠による究極の食事法「8時間+8時間」ルールとは pixta_37445415_S.jpg前の記事:16時間の空腹が決め手!細胞を生まれ変わらせる「オートファジー」とは/空腹こそ最強のクスリ(2)はこちら

 

ルールは一つ。「睡眠8時間+8時間の空腹」を実行するだけ

内臓を休め、脂肪を燃やし、血行が改善され、オートファジー(古くなった細胞を、内側から新しく生まれ変わらせる仕組み)により、細胞が蘇る。
それによって、体がリセットされ、心身ともに若々しく、健康になる。

そんな究極の食事法のやり方を、みなさんにお伝えします。

この食事法には、「一日に○品目摂らなければならない」「○や△は食べてはいけない」といった細かく面倒なルールはありません。

メインルールはただ一つ。

睡眠時間にプラスして一日数時間、何も食べない時間(空腹の時間)を作る。

それだけです。

睡眠時間と、起きていて、「ものを食べない時間」の合計が、連続10時間以上になると、脂肪の分解が始まり、16時間以上になると、オートファジーが働き出します。

たとえば、8時間睡眠をとる方なら、それにプラスして8時間、ものを食べないようにすれば、連続16時間となります。

睡眠時間の前後に均等に振り分ければ、寝る前4時間、起きた後4時間、ものを食べずに過ごせば、目標達成です。

できれば毎日、空腹の時間を作るのが理想的ですが、仕事や家庭の都合で、難しいこともあるでしょう。

その場合は、週1回、週末だけでもかまいません。
それでも十分に、体のリセット効果を味わえるはずです。

 

食事の際は、何をどれだけ食べるのも自由!

最初のうちは「いきなり4時間、ものを食べずに過ごすのはつらい」「起きた後、どうしてもお腹が空いてしまう」という人もいるでしょう。

その場合は、2時間でも3時間でも、できる範囲で始めてみてください。
いずれ、体が空腹に慣れてくるはずです。

また、「空腹の時間中に、どうしてもお腹が空いてしまった」「空腹で集中力が落ち、仕事に支障をきたしてしまう」という人もいるかもしれません。

その場合は、

空腹の時間中でも、ナッツ類などであれば、いくら食べていただいてもかまいません。さらに、この食事法では、空腹の時間以外は、基本的に、何を食べていただいてもかまいません。

やはり最初のうちは、空腹の時間が終わったとたん、ご飯や麺類、パンなど、糖質の多いものや甘いもの、牛肉などを食べたくなる人もいるでしょう。

しかし、体が慣れ、「空腹力」が鍛えられれば、少しずつそのような「ドカ食い」をすることはなくなっていくはずです。

以上が、この食事法の「食べ方のルール」です。
いかがでしょう。これだけで体がリセットされ、健康と若さを手に入れることができるなら、やってみたいと思いませんか?

 

 

青木 厚(あおき・あつし)

医学博士。あおき内科 さいたま糖尿病クリニック院長。自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科などを経て、2015年、青木内科・リハビリテーション科(2019年に現名称に)を開設。糖尿病、高血圧、高脂血症、生活習慣病が専門。糖尿病患者の治療に本書の食事術を取りいれ、インスリン離悦やクスリを使わない治療に成功するなど成果を挙げている。自身も40歳のときに舌がんを患うも完治。食事療法を実践してガンの再発を防いでいる。ライザップの医療監修ほか、「行列のできる法律相談所」(日本テレビ)などメディア出演多数。

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『「空腹」こそ最強のクスリ』

青木 厚/アスコム

最新医学のエビデンスに基づき、食事の方法を「何を食べるか」ではなく、「食べない時間(空腹の時間)を増やす」という簡単なルールだけで提唱。医学博士の著者が、自身が舌がんを患った経験から食事方法を見直し、炭水化物や甘いもの、お酒も我慢せず、ストレスなく健康になることを目指す、話題の一冊!

この記事は書籍『「空腹」こそ最強のクスリ』からの抜粋です

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