安くなっていたので買った洗剤、よく使う薬やリモコン...。気づくと家じゅうに雑多なものがあふれ、ごちゃごちゃした印象になっていませんか? でも使っているものばかりだから捨てられない、そんな時は「しまい方を変える」が正解です。今回は整理収納アドバイザーの中山真由美(なかやま・まゆみ)さんに雑多なものをまとめてスッキリ見せる「チョイ置き場の作り方」を教えてもらいました。
※この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年6月号に掲載の情報を再構成したものです。
【前回】【実録レポート】「捨てたくても捨てられない」50代女性がキッチン&ダイニングの片付けに挑戦!
いつも散らかりがちな場所やもの別で実践
読者が捨てない片付けに挑戦!
お悩み読者 Yさん(59歳)
目的ごとにまとめましょう(中山さん)
分けて置くんですね(読者Yさん)
【ワザ】ごちゃつく場所にチョイ置き場を作る
中山さん「洗濯用の洗剤はいつも床にじか置きですか?」
Yさん「そうなんです。狭くてしまう場所がなくて...」
中山さん「足元にものが多いと、つまずいたりして危ないですよ。安全なチョイ置き場を作って、邪魔にならないように置き直しましょう」
Yさん「チョイ置き場というと?」
中山さん「上や端に置き場を確保します。大きな収納スペースを作らなくても、その場で少し寄せるだけで散らかった感がなくなりますよ」
散らかりがち:サニタリーの洗剤
用途や形状ごとに端にまとめる
床置きすると、ごちゃつくだけでなくつまずく危険も。用途ごとに分散させて足元を広く空ければ、安全に配慮しつつ整然としまえます。
片付け手順
(1) 用途(いま使うもの、ストック) 、形状(スプレー、袋)で分ける。
(2) 洗濯機のまわりのデッドスペースに置く。
余っていたつっぱり棒を壁面に渡し、スプレータイプの洗剤を引っかけ収納。毎日使うものは洗濯機横のスペースに置き、ストックは子ども部屋にあったブックシェルフを利用して壁際に。床面が見えて足元も広々!
散らかりがち:キッチンの分別ゴミ
余っているつっぱり棒+S字フックで空中に浮かせる
袋を扉に引っかけたり、ゴミ箱の上に置いたり...では、汚く見えるだけ。壁際にゴミ用のスペースを作ると、目立たずチョイ置きできます。
片付け手順
(1)壁や家具を利用してつっぱり棒を渡す。
(2)S字フックでレジ袋を吊し、分類ラベルをつっぱり棒に貼る。
ペットボトルや食品トレーなど、軽いゴミなら空中に浮かせても大丈夫。無地のレジ袋を使うと、壁になじんでスッキリ見えます。
分類ラベルで入れ間違いなし
余っているネームラベルなどシールがあれば、分類名を書いて貼っておくと入れ間違いなし。
散らかりがち:リビングの小物
トレーやカゴで「枠」を作って出しっぱなしのものをまとめる
出しっぱなしのものはしまわない方が使いやすいので、各所にチョイ置き場を設置。ものを小さくまとめて、片付いている感を演出します。
片付け手順
(1)種類や用途でものを仕分ける。
(2)エリアごとにカゴやトレーで置き場を作り、(1)をしまう。
ダイニングテーブル、ローテーブル、ソファ、テレビ台の4カ所にチョイ置き場を作った結果、ものが目立たなくなりごちゃつきが大きく改善。
裏側に置くだけで目立たない!
テレビの前に置いた雑多なものは、裏側に移動。Yさん宅のように通路に面していれば取り出しやすく、テレビも隠れないので好都合。
余っているカゴ、トレーをチョイ置き場に
リモコンやペン、毎日見るパズルの本など、本当によく使うものはローテーブルに。トレーを枠にしてはみ出さないようにしまいます。
テーブルまわりに散乱していたものは、使っていないカゴにひとまとめ。窓とソファの間の目立たない場所に置けば散らかって見えません。
空き箱やトレーで小物を整頓
ダイニングテーブルのものは、新聞や雑誌など大きなものと、こまごましたものに分類。細かいものは空き箱などに仕分けしながらトレーにまとめて見やすく整頓します。
取材・文/佐藤由香 撮影/木谷基一