仕事や子育て、家事をしながら資産を増やすなんて無理!と思っていませんか。『知識ゼロからのサイドFIRE 8年で7000万円貯めた子育てママのお金の増やし方』(KADOKAWA)は、働き方や時間に縛られない自由な暮らし「サイドFIRE」を達成した2児のママが実践した、お金の増やし方(投資、貯金、節約)を紹介した一冊です。4人家族が300万から7000万に増やせたテクを厳選してご紹介します。
※本記事は、まな著の書籍『知識ゼロからのサイドFIRE 8年で7000万円貯めた子育てママのお金の増やし方』から一部抜粋・編集しました。
固定費を年間180万円超
月15万円以上減らす方法
「食費をちまちま削るより、固定費を見直した方が節約効果が大きい」とよく言います。
確かにその通りで、わが家では、家にはもともとお金をかけない、車は持たない、保険とスマホは見直して支出を抑えています。
【家賃】
わが家は4人家族ですが、住まいは1LDKの中古マンション。
近所の3LDKと比較して家賃が5万円ほど安く、年約60万円を節約。
【車費】
車は持たないことにしたので、ガソリン代、自動車税、自動車保険、車検代などの維持費として年約50万円と、車体代年約30万円、計年80万円を節約。
【生命保険や医療保険】
民間の保険会社の生命保険や医療保険に加入していないので、保険料の年約30万円を節約。
【スマホは格安スマホ】
大手キャリアから楽天モバイルに乗り換え。
3GBで2人分月2156円(税込み)。
スマホ代は楽天ポイントで払っているので実質0円。
大手キャリアと比較すると月約1万円、年約12万円の節約に。
さらに100円で1ポイントの楽天ポイントが貯まったり、楽天市場での買い物ポイントが+1倍になったりと、一挙両得です。
●保険でお金を増やさないと身に沁みたこと
独身時代に、夫は貯蓄型保険と言われる外貨建ての養老保険に、私は同じく貯蓄型保険の低解約返戻金型終身保険に加入。
夫が加入していた保険は年利3.5%で運用、私が加入していた保険は年利1.5%で運用とのことだったので、その当時、銀行に預けておくよりも、増えるのではないかと期待したからです。
でもその後、よく調べてみると、運用されるのは、払い込んだ保険料から将来発生する保険金の支払いに備えるお金と、人件費、広告宣伝費、オフィス維持費などの経費を引いて、残った分だけということがわかりました。
そしてこの「残った分」がどのくらいなのかというのは、ほぼ公表されておらず、保険料全体の5分の1や6分の1程度という話もあります。
運用資金が多いほど利益も大きいのが投資。
年利3.5%でも、払った保険料の一部しか運用されていなければ、大して儲かりません。
貯蓄型保険に加入した理由は、お金を増やしたい(保障はいらない)と思ったからなのに、これでは本末転倒だと思い解約することを考えました。
でも、保険は中途解約すると元本割れするケースが多く、この保険もそうでした。
当時、元本割れすることがどうしても許容できなかったので、いろいろ調べたところ、「払済保険」というものがあることがわかりました。
「払済保険」とは、保険契約の解約はしないで、保険料の払い込みを中止し、その時点での解約返戻金相当額をもとにして保障を小さくした保険のこと。
保障額は減りますが、これ以降、保険料を払わなくていいですし、保険自体は継続しているので、中途解約とは異なり損失が確定することはありません。
解約返戻金が元本より多くなるまで、「払済保険」で待つことにしました。
今思うと、あのときスパッ!と潔く解約した方がよかったかもと思います。
一時的に損をしても、解約返戻金を投資に回した方が、結果的にはるかにお金が増えていたからです。
でもあのときは、元本割れするのが、どうしてもイヤだったのです。
また、当時、現金資産がほとんどなかったこともあり、「払済保険」の解約返戻金相当額を現金資産とみなし、わが家の生活防衛費にあてることにしました。
このことで、「お金を増やしたいなら投資」「保障が欲しいなら掛け捨ての保険」「お金を貯めたいなら預貯金」というのが、いちばん適切だと学びました。
さらに、日本の社会保険制度が、いかに行き届いているかがわかりました。
健康保険(国民健康保険)、雇用保険、労働災害保険、公的年金制度など、病気やケガで働けなくなったとき、医療費が高額なとき、万が一のときなどの公的保障が手厚いことを再確認しました。
これらの公的保障と自力の備えがあれば、民間の保険会社の生命保険や医療保険に頼らなくても、わが家はやっていけるという結論に。
また勤務先の福利厚生制度を調べてみることも、自己防衛に役立ちました。
"無保険"を選択したことで、保険料負担がなくなり、その分を投資に回して、資産形成をスピードアップさせることができたというわけです。