こんにちは。斗比主閲子と申します。
アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。
※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)
【前回】使える制度は全部使う!我が家のつみたてNISA利用状況/斗比主閲子
【最初から読む】現在「富裕層」の私がいかにして危険な姑との二世帯住宅に住むことを決めたか/斗比主閲子
前回の記事では、我が家は国が提供してくれている投資の制度をすべて使っていることを紹介しました。
投資をしたことがない人はまずは毎月5000円でも、つみたてNISAを利用してみて、投資がどういうものか少しずつ理解を深めていくといいと思います。
今日は、投資をし始めた人が必ず悩む、「資産のうちどれだけの割合を投資に回すか?」について、私の体験談を書いてみます。
今でこそ投資をするのは空気を吸うように当たり前になっていますが、私も十数年前は投資のことはよく分かっていませんでした。
働き始めてから何年も経って、貯金は少しずつ貯まっていきました。
100万円、200万円、300万円と貯金の残高が増えていくのを眺めているのは気持ちが良いものの、「せっかくお金があるけど貯めているだけではもったいない」と思うようになりました。
そんな私が最初に株式の投資信託を購入したのは毎月5万円ぐらいからでした。
私の当時の給与では、投資以外でも5万円以上の貯金ができていましたから、1年間ぐらい投資をしても、資産の中での投資の割合はそんなに大きくはなりませんでした。
ただ、一年、二年と投資をして、投資資産が年5%以上増えていることが分かり、「貯金をしているより投資をしていたほうがお金が増える」ことを実感するようになりました。
毎月の投資額を5万円から10万円に引き上げ、それでも飽きたらなくなった私は貯金を少しずつ投資に回すようにして、資産の中での投資の割合を徐々に徐々に高めていくことにしました。
当時は資産のうち3割ぐらいを投資することを目標にしていました。
何しろ日本人の多くが資産は現金で持っていて、投資資産の割合は1割もいかないぐらいです。
3割でも十分投資をしているという感覚でした。
仮に1000万円の資産があれば700万円を貯金で、300万円を投資しているという感じですね。
投資した資産が銀行金利なんか目ではないぐらい増加していくのを眺めて、毎年ホクホクしていたわけですが、2007年のリーマン・ショックで状況が大きく変わりました。
投資した資産の価値が60-70%ぐらいまで減少してしまったのです。
この時期に投資をするのを止めた人が私の友人・知人にもたくさんいましたが、私はその後も毎月投資を止めることはありませんでした。
強い意志で耐え抜いたというより、当時は仕事も私生活も色々あって大変忙しく、投資のことを考えている暇がなかったのです。
結果として、自動的に給与のうち一定額を投資し続けていて、リーマン・ショックから数年経って市況が回復する頃には、私の資産も順調に回復していました。
その後も、お金の余裕がある限りは毎月必ず投資をするようにしており、ここ数年の急激な株高によって、資産の8割から9割を投資している状況になっていました。
日本人の平均から大きく逸脱した投資資産の割合なので、個人的には少しやり過ぎかなと思っているところはあります。
ただ、現金にしていたとしてもお金の使い道はないんですよね。
だったら、投資してお金に働いてもらったほうがいいかなとも思います。
そんなわけで、私は結構な金額を投資するに至りました。
まだまだ投資資産が少ない人は、時間をかけて自分にとってどれくらいの金額を投資するといいのかを探っていかれるといいと思います。
一気に貯金を全部投資するのも怖いでしょうから、投資未経験の人なら、繰り返しですけど月5000円ぐらいから始めてみるといいですね。
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