ゆっくりいただく「普通の味」。いつ食べても落ち着くポテトサラダ/ふたりのごはん

日々健康で明るく過ごすための源となるのは、「食べ飽きないふだんのごはん」。ですが、飾らない家庭料理ほどごまかしがきかず、意外と難しいですよね。新鮮な素材選び、調理のひと手間、火加減......。特別な素材や技術がなくても、ほんの少しの工夫で、ぐっとおいしく仕上がるものです。

本書『ふたりのごはん』では、ホテルオークラ元総料理長の根岸規雄さんと料理研究家の石原洋子さんご夫妻が、日々の食卓を紹介。旬の素材を基本的な調味料でおいしくいただくアイデアの数々を学び、シンプルかつ豊かな食生活を楽しみましょう。今回は9回目です。

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前の記事「焼く人&引き上げる人。ふたりがかりでおいしく仕上げる牛肉の薄切りさっと焼き/ふたりのごはん(8)」はこちら。

 

春夏の献立はあっさり系-酢のものは必ず入れる

 

朝は洋食、昼はめん類で、夜は和食中心になることが多いですが、洋食、中華もまんべんなくいただいています。ふたりでレストランにもよく出かけますが、在職中は家で夕飯を食べたことがなかったので、最近は家でゆっくり食べることを楽しんでいます。(規雄)

【メニュー】
・牛肉の薄切りさっと焼き 薬味添え
・ポテトサラダ
・オクラときゅうりとわかめの酢のもの
・沢煮椀
・ご飯

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普通の味がいつ食べても落ち着く

 

〈ポテトサラダ〉
【材料】(2人分)
じゃがいも...2個(300g)
にんじん...1/5本(30g)
きゅうり...1/2本(50g)
玉ねぎ...1/4個(50g)
ゆで卵...1個
レモン汁...小さじ1
マヨネーズ...大さじ4
塩...少々
こしょう...少々

【作り方】
1. じゃがいもは皮をむき、3cm大に切る。にんじんは3mm厚さのいちょう切りにする。鍋にじゃがいも、にんじんを入れてひたひたの水を加え、ふたをして中火にかける。煮立ったら弱火で8分ほど、竹串がスーッと通るまでゆでる。
2. 玉ねぎは縦薄切りにして冷水に1〜2分浸け、もんで水気をしっかり絞る。きゅうりは小口切りにし、塩水に浸けてしんなりさせ、水気を絞る。
3. 1の湯を捨て、火にかけながら鍋をゆすって水分を飛ばし、粉ふきにする。ボウルに移し、レモン汁と塩、こしょう各少々をふってさっと混ぜ粗熱を取る。じゃがいもをつぶしたい場合はここでフォークを使って粗くつぶす。
4. 3に玉ねぎ、きゅうり、ゆで卵を加えてマヨネーズであえ、塩、こしょう(分量外)で味を調える。ゆっくりいただく「普通の味」。いつ食べても落ち着くポテトサラダ/ふたりのごはん 縺オ縺溘j縺ョ縺薙y縺ッ繧鍋判蜒・futarigohan_p043_02.jpg


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次の記事「ネバネバ食材とたっぷり野菜で。バランス満点の春夏の夕食/ふたりのごはん(10)」はこちら。

撮影/南雲保夫

 

根岸規雄

1941年、埼玉県生まれ。東京YMCA国際ホテル専門学校卒業後、ホテルオークラ東京の料理人に。開業以来50年にわたり腕をふるい、第四代総料理長(2001〜2009年)を務める。フランス農事功労賞シュバリエ受章。現代の名工受賞。学校法人北陸学園理事。著書は『ホテルオークラ総料理長の美食帖』(新潮新書)。


石原洋子

料理研究家。自由学園に学ぶ。卒業後は、家庭料理、中国料理、フランス料理など各分野の第一人者に学び、料理家のアシスタントを務めたのち独立。自宅で開く料理教室は40年以上になる。確かな技術に基づく指導に定評があり、テレビや雑誌などで活躍中。著書は『本当は秘密にしたい料理教室のベストレシピ』(朝日新聞出版)ほか多数あり。

 

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『ふたりのごはん』

(根岸規雄、石原洋子/KADOKAWA)

朝食は「世界一のフレンチトースト」。ホテルオークラ東京で総料理長を務めた夫と、メディアでも活躍する料理研究家の妻。食を極めたシニア夫婦が綴る、"ふだんのごはん"の数々。日々試したい献立から、常備菜や保存食、キッチン道具の話まで、食生活を豊かにするヒントが満載。

この記事は『ふたりのごはん』からの抜粋です

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