日々健康で明るく過ごすための源となるのは、「食べ飽きないふだんのごはん」。ですが、飾らない家庭料理ほどごまかしがきかず、意外と難しいですよね。新鮮な素材選び、調理のひと手間、火加減......。特別な素材や技術がなくても、ほんの少しの工夫で、ぐっとおいしく仕上がるものです。
本書『ふたりのごはん』では、ホテルオークラ元総料理長の根岸規雄さんと料理研究家の石原洋子さんご夫妻が、日々の食卓を紹介。旬の素材を基本的な調味料でおいしくいただくアイデアの数々を学び、シンプルかつ豊かな食生活を楽しみましょう。今回は8回目です。
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ひとり2枚が適量。ふたりで焼いて、できたてを食べる
夕飯は一汁三菜が基本です。おかずはメインと副菜、そのほかにもう1品。栄養のバランスを考えて、野菜たっぷりなのはもちろん、海藻類やネバネバ食材、発酵食品などもよく取り入れるようにしています。私がほぼ作っていますが、肉を焼くときなどはふたりでキッチンに立ちます。ひとりは焼く人、もうひとりはちょうどいいころ合いに引き上げる人。なるべくできたてのおいしいものを食べたいので。(洋子)
〈牛肉の薄切りさっと焼き 薬味添え〉
【材料】(2人分)
牛もも薄切り肉...150g
塩、こしょう...各少々
サラダ油...大さじ1/2
しょうゆ...適宜
みょうが...2個(30g)
長ねぎ...1/3本(30g)
青じそ...5枚
青ゆず...適宜
【作り方】
1. みょうが、長ねぎは小口切りに、青じそはせん切りにしてざるに入れ、ほぐし洗いして水気をきる。
2. 牛肉は広げ、軽く塩、こしょうをする。フライパンにサラダ油を熱し、牛肉を広げて入れ、さっと焼く。色が変わったら返してさっと焼き、器に盛る。1の薬味をたっぷりかけてゆずを添え、しょうゆをかけていただく。
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撮影/南雲保夫