梅はミネラルやB1カロテン、ビタミンCなどが豊富。梅の酸味は主にクエン酸とリンゴ酸で、こうした酸が胃酸の代用となり、整腸作用や食欲増進に効果があります。またクエン酸は疲労回復効果が大きく、強力な殺菌・抗菌作用もあります。今が旬の梅を使った梅酢の作り方と、梅酢を使ったレシピを料理研究家で管理栄養士の村上祥子さんが紹介します。
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手作りした梅酢を調味料として活用!
梅酢の酸味が少ない塩分でもおいしく感じさせ、減塩効果が抜群。また、たんぱく質を柔らかく仕上げる効果もあります。
梅酢が爽やかな簡単サラダ
塩分0で減塩&ヘルシー。葉野菜をあえるのにおすすめ
「レタスの梅酢サラダ」
1人分 36kcal/塩分0g
【材料】(2人分)
レタス...100g
A 梅酢...大さじ1
オリーブ油...小さじ1
こしょう...少々
【作り方】
レタスは一口大にちぎり、ボウルに入れ、Aをかけてあえる。
玉ねぎだけでなく季節の野菜にも使えるドレッシングです
「玉ねぎの梅酢サラダ」
1人分 52kcal/塩分0.3g
【材料】(2人分)
玉ねぎ...1/2個
A 梅酢...大さじ1
オリーブ油...小さじ2
塩...小さじ1/5
こしょう...少々
【作り方】
1. 玉ねぎは繊維を切るように薄切りにする。
2. ボウルにAを合わせ、とろみがつくまで混ぜる。
3. 2に1を加えてあえ、器に盛り、こしょうをふる。
調味料は最少量でも満足感たっぷり!
「ツナポテトサラダ」
【材料】(2人分)
じゃがいも...2個
ツナ缶(水煮)...小1缶
玉ねぎ....個
きゅうり...1/2本
塩...少々
梅酢...大さじ2
マヨネーズ...大さじ1
【作り方】
1. じゃがいもは洗って皮付きのままポリ袋に入れ、口は閉めずに耐熱皿にのせ、電子レンジ600Wで6分加熱(お湯でゆでてもよい)。竹串がスーッと通ったら、水に取ってサッとさまし、皮をむき、ボウルに入れてつぶす。
2. 玉ねぎは薄切り、きゅうりは小口切りにし、ボウルに入れ、塩をふり、しんなりしたらかたく絞り水けをきる。
3. 2に入れ、梅酢を加えて混ぜ、1と汁ごとツナ缶を加え、マヨネーズであえる。
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取材・文/石井美佐 撮影/中野正景 協賛/紀州農業協同組合
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん
料理研究家・管理栄養士。1942年、福岡生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。食材の持つ力で健康寿命の延伸を図る研究に関与する。同大学内の「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。