大掃除は誰かに場所を決められて無理にするものではありません。特に忙しい年末は掃除だけに時間を割くわけにはいかないので、必要最小限の掃除で十分です。
今回は「1日1時間でできるすっきり大掃除」の方法を家事アドバイザーの山﨑美津江さんに教えていただきました。
ポイントは家のどこをきれいにしたら気持ちがいいか、「目の付け所」を探すこと。
玄関からリビングへとお客様目線でチェックしていくと、気になる汚れが目に付き、やる気が湧いてきます。
掃除する場所が決まったら、賢く掃除道具を駆使しましょう。
どれも100円ショップやホームセンターで手に入るものばかり。
「モップが届く範囲はどこか」と考えたり、「掃除手袋を両手にはめて効率よく」と、体を動かしたりすることで脳トレにもなり、掃除がどんどん楽しくなりますよ。
1カ所20分、1日1時間で「がんばらない」
掃除に時間をかけ過ぎたり、体力を使い過ぎたりして、年末に疲れて倒れ込んでしまっては本末転倒。
「玄関・トイレ・リビング各20分で1日だけ」「1カ所ずつ3日間かける」など、がんばり過ぎない掃除計画を立てましょう。
排水口など時間のかかる場所は、無理せずいすに座って。
道具を駆使して「しゃがまない」「台に乗らない」
床の雑巾がけは、ひざや腰に負担がかかります。
柄付きのモップならしゃがまずに床掃除ができ、天井や照明など高所のホコリも落とせます。
モップでできる範囲の掃除で十分です。
柄付きモップはホームセンターで入手可能。写真は山﨑さんがおすすめする、無印良品の「ハンディモップ」「スキージー」「フローリングモップ」。ポールに付けて使用。
使う洗剤は、手肌に優しい自然派
基本の洗剤は「クエン酸」と「重曹」
重曹で落ちない場合は「セスキ炭酸ソーダ」→「過炭酸ナトリウム(過炭酸ソーダ・酸素系漂白剤)」の順でアルカリ度の高い洗剤を試します。
洗剤スプレーを作っておくと便利!
クエン酸...水200mlに小さじ1
重曹...水200mlに小さじ1
セスキ炭酸ソーダ...水200mlに小さじ1/2
※スプレーは1ヶ月で使い切るくらいの量で。過酸化ナトリウムは水に反応すると発砲するので粉末で保存