いよいよ「平成」が終わりを迎えます。ニッポンが駆け抜けてきたこの30年間、何が起こり、何が変わったのか......。「とらえどころのない時代」と言われがちな「平成」とは一体何だったのか、この機会にわかりやすいイラスト図解とともに振り返ってみましょう。
※この記事は『雑学ニッポン「出来事」図鑑』(KADOKAWA)からの抜粋です。
前の記事「早朝の発生で死者数6400人以上!阪神・淡路大震災/1995(平成7)年【平成ピックアップ】(5)」はこちら。
地下鉄サリン事件【1995(平成7)】
オウム真理教が引き起こした無差別同時多発テロ
東京の地下鉄で起きた無差別テロ。オウム真理教によって神経ガス「サリン」が散布され、死者13 人、負傷者約6300 人の犠牲を出しました。後に教団は強制捜査を受け壊滅。事件に関わった指名手配犯全員が逮捕されました。
[1989年11月4日]
坂本堤弁護士一家殺害事件
オウム真理教の問題を扱っていた弁護士・坂本堤氏の家族3人が殺害された事件。
同教団の違法性、反社会性を指摘・批判していた坂本弁護士に対し、活動の弊害になると考えた教団メンバーが殺害を実行。当時は「失踪事件」とされ、1995年9月に実行犯・岡﨑一明の自供により真相が発覚する。
↓
[1994年6月27日]
松本サリン事件
長野県松本市で発生したサリン散布事件。オウム真理教が支部などの開発のため土地買収を試みたが地元の反対にあい、それへの報復が要因とされる。一般市民に対して世界で初めて化学兵器「サリン」が使用される無差別テロとなった。
↓
[1995年3月20日8:00]
地下鉄サリン事件
↓
[3月22日]
オウム真理教へ強制捜査
事件から2日後、警視庁による強制捜査が行なわれる。全国の教団施設計25カ所で家宅捜索が実施されるも決定的な証拠は得られず。
↓
[4月8日]
林郁夫逮捕
↓
[4月23日]
村井秀夫刺殺
村井が教団東京総本部へ入るところを、マスコミの目の前で暴力団組員の男に右脇腹を刺される事件が発生。翌日死亡。
↓
[5月16日]
麻原逮捕
山梨県西八代郡上九一色(かみくいしき)村にあったオウム真理教の教団施設「第6サティアン」で強制捜査。教団教祖で首謀者の麻原彰晃が、小さな隠し部屋に潜んでいたところを発見、逮捕される。実行犯の他数名も逮捕。
次の記事「首相がカイワレを一気食い!O157食中毒の拡散/1996(平成8)【平成ピックアップ】(7)」はこちら。