いよいよ「平成」が終わりを迎えます。ニッポンが駆け抜けてきたこの30年間、何が起こり、何が変わったのか......。「とらえどころのない時代」と言われがちな「平成」とは一体何だったのか、この機会にわかりやすいイラスト図解とともに振り返ってみましょう。
※この記事は『雑学ニッポン「出来事」図鑑』(KADOKAWA)からの抜粋です。
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O157食中毒の拡散【1996(平成8)】
脅威の病原性大腸菌による負の連鎖
病原性大腸菌「O157」による食中毒が全国的に発生。それまであまりなじみのなかったこの細菌の感染拡大により、世間は食品の安全性に対して不安感を抱くように。衛生管理についての関心はこれまで以上に高まりました。
[1996年5月28日]
岡山県邑久(おく)町で食中毒
岡山県邑久郡邑久町でO157感染が確認され、2人が死亡、500人近い患者が出る。岡山県保健福祉部の発表により、マスコミを通じて 「O157」という名称が知られるようになった。
●全国各地で食中毒発生 ※( )内は患者数
岐阜県岐阜市(小学校:380 人)
広島県東城町(小学校:158 人)
岡山県新見市(小・中学校:364 人)
東京都港区(会社:191 人)
群馬県境町(小学校:144 人) ...など
↓
[7月12日]
大阪府堺市で食中毒
大阪の事件では、47の学校の児童が同時期に発症したことから、学校給食の食材が原因と判断された。全校に提供された共通の食材は「パン」「牛乳」「カイワレ大根」だった。
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