《ひらひら切りの酢にんじんで食感の違いを楽しんで!》
にんじんは皮付きのまま、ピーラーで1~1.5cm幅×10cm長さ程度の薄切りにします。せん切りとは食感がかなり違うので別のおいしさを楽しめます。作り方や分量はせん切りのときと同じです。
にんじんをより効果的に取り入れるためのQ&A
Q.皮はむいたほうが良いですか?
β-カロテンは皮部分に多く含まれています。
加熱する料理では皮はむかずによく洗い、皮ごと。
生食する場合は、なるべく薄く皮をむくように心がけます。
Q.にんじんの効果的な食べ方はありますか?
β-カロテンは脂溶性なので油と好相性、油を使った料理が効果的です。
カロテンの吸収率は生食の場合6%程度ですが、煮ると30%、さらに油で炒めると50~70%程度までアップします。
Q.部位によって向いている料理はありますか?
葉に近い部分は芯や筋が多いので、みじん切りやせん切り、薄切りなどにしてスープや炒めもの、煮ものに使うとよいでしょう。
下の方は柔らかくきめが細かいので、乱切りや拍子木切りなどの大きく切る調理に向いています。
また表皮に近い部分の方が甘味は強いです。
Q.もみじおろしにすると大根のビタミンCは壊れてしまうのでしょうか?
「もみじおろしは、にんじんのアスコルビナーゼが大根のビタミンCを破壊する」という説は間違いです。
ビタミンCが還元型から酸化型に変化するだけで、総量はさほど減少しないので心配ご無用です。
Q.保存はどのようにすればいいでしょう?
にんじんは水けや日射、高温が苦手。
冷蔵庫の野菜室で保存するのが基本です。
泥付きなら、冷暗所でも大丈夫です。
水けがあると傷みやすいので、よく拭いてから保存します。
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景・江口 拓)