毎日のようにポストに入ったりして、知らず知らずのうちにたまっていく「紙」。家の中にあふれる「紙」を仕分けして必要なものだけ残し、スッキリ片付いた家を目指してみませんか? 今回は、片付けアドバイザーの石阪京子さんに「捨てる・残すの見極め方」を教えてもらいました。
「捨てる」・「残す」の見極め方
「とりあえず取っておく」ことをやめるだけで、「紙」の量をグッと減らすことができます。
「残す」のは「金目の紙」と「使う目的がある紙」だけ
▼使う目的のある紙
▼金目の紙
「まずは毎日入ってくる『紙』を仕分けする方法を覚えましょう。基本的に『残す』のは、請求書や振込用紙、保険証券、控除証明書など『金目の紙』と、ワクチン接種券や家電の保証書など『使う目的がある紙』だけ。例えば保険証券とともに届く契約内容のお知らせや約款類は、その多くがネットで確認できます。ネットで見られれば、そうしたものは捨ててしまってOK。ワクチン接種のお知らせの『紙』も、一度読んでしまえば不要です。『紙』そのものが必要なのか、そこに書いてある『情報』に価値があるのか、その点に注目すると、仕分けが格段にラクになります」(石阪さん)
「捨てる」・「残す」を判断する 3つの問いかけ
1.いつ使うか
ワクチン接種券や、確定申告に必要な証明書など、使う時期が決まっていて、さらに「紙」そのものを取っておく必要があるものかどうか、確認しましょう。
2.何のために使うか
ポイントカードやクーポン券、保証書など、使うときが必ず訪れる「紙」か確認。期限が切れたものはすぐに捨てるようにします。
3.「金目の紙」か?
請求書、保険証券、控除証明書といったものが「金目の紙」。
このほか、将来的にその「紙」があることで「お金を得られる」ものが「金目の紙」です。
⇒この3つに1つでも当てはまる「紙」は残し、それ以外は最終的に捨てます
家にある「紙」を仕分けてみましょう
毎日入ってくる紙
一日の終わりに、上記の3つの問いかけに沿って「金目の紙・使う目的がある紙」は残し、必要のないものはすぐに捨てるようにすると、「紙」をためることがなくなりスッキリ。
クーポン券は、よく行くお店のものであれば残します。
普段行かない店や遠い店のものはもったいないと思っても処分を。
【確認して捨てる】
・金融機関からのお知らせ
・冊子
・不在票
・レシート・領収書
【写真に撮って捨てる】
・国や自治体からのお知らせ
【残す】
・振込用紙
【すぐ捨てる】
・チラシ、DM
・クーポン券
すでにためこんだ紙
保証書は期限を確認し、切れていないものは残します。
取扱説明書が分厚く場所を取る場合は、必要な情報だけ写真で残すとスッキリ。
ポイントカードはなじみの店のものだけ残し、取り出しやすいようファイリングを。
年賀状や手紙は写真に残しておくと、気軽に見返すことができます。
【確認して捨てる】
・新聞・病院や薬局の明細
【写真に撮って捨てる】
・年賀状や手紙
・子どもや孫の作品
・健康診断の結果
【残す】
・取扱説明書、保証書
・ポイントカード
【すぐ捨てる】
・包装紙、紙袋
取材・文/和栗 恵 撮影/齋藤ジン